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Linear Complementarity Problem(LCP)

先日、物理エンジンに詳しい某先生と話していたら、いま流布している物理エンジンには、Linear Complementarity Problem(LCP)の解法が実装されているものが多い、とのことでした。

LCPは、contact forceを計算しようとするときに出てくる問題で、ある条件式のセットで定義されます。私はLCPは、David Baraff氏のSIGGRAPHの一連の論文で知りました。最終的には静摩擦/動摩擦も入れられたみたいです。

David Eberly氏の"Game Physics(2003)"でも、LCPにはかなりページ数を割いています。本書は一般には難しいと思われていますが、それでもここで取り上げられているものは、摩擦を考慮していない、簡単なバージョンだった記憶があります(本書が手元にないので記憶だより)。でも、実際には摩擦が入らないと、使い物にはならない。

ということは、まだLCP(特に摩擦付き)は難しいと思われているのではないでしょうか。一般にもあまりなじみがないですね。このようなLCPをきちんと実装している昨今の物理エンジンは、大したものなのでした。
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坂本龍馬74の謎

坂本龍馬は、私の好きな歴史上の人物のひとりで、NHK大河ドラマ「龍馬伝」も観ています。なかなか面白いですよ。

私の龍馬に関する知識のほとんどは、司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」ですが(二回読みました!)、この本と「龍馬伝」では、話が微妙に違いますよね。たとえば、龍馬が勝海舟に会いに行くのは、前者が(本気だったかどうかは別として)暗殺目的ですが、後者は松平春嶽にちゃんと紹介してもらった。また、前者には加尾は出てきませんが、後者では重要な人物。代わりに前者では、お田鶴さまというのが出てきます。これで私は混乱したのです。

というわけで、いろいろと解釈(または創作)があるようなので、もう少し関連本を読みたいと思っていたのですが、いまは龍馬ブームなので、本屋さんに行くとたくさんあります。そのひとつ、楠木誠一郎氏の「坂本龍馬74の謎(2009)」を買ってみました。

表紙はおちゃらけたもので、まじめな人はちょっと敬遠しそうですが、内容は思いのほかしっかりしたもので、龍馬の歩みを時系列的に追いたい人には、かなりよい本だと思います(それに安い!)。最後に年表もあって、これは重宝します。なぜならば、私が歴史本を読んでいて、いつも困るのが、和暦と西暦の対応。「竜馬がゆく」では、安政とか文久、慶応などが出てきますが、西暦で書いてほしいよな~と思います。和暦はころころ変わりますしね。

本書のタイトルでは、謎は74個あると当然期待されますが、実際には65個しかありません。もしや、残り9個は出版の締め切りに間に合わなかった?これは謎であります。

位相限定相関法

先日(2010年4月21日)の立体協見学ツアー(東北大・青葉山キャンパス)にて、青木孝文先生から、<位相限定相関法>というのを教えてもらいました。英語では、Phase Only Correlation(POC)と言います。私は勉強不足で、この用語は知りませんでした。

ふたつの画像のマッチングを取るのに適用できるらしいのですが、原理としては、画像のフーリエ変換で、振幅スペクトルと位相スペクトルのうち、後者の位相スペクトルだけを利用するというものです。画像の情報は、位相が重要とのことであります。

ちょっとわかりづらいですか?フーリエ変換を複素数表示すると、振幅と偏角(=位相)に分解できますので、それらの後者だけを利用するということで、こうするといろいろとよいことがあるらしいです。

私は画像のシロウトですが、それでも、関連の研究会には結構行っています。でも、<位相限定相関法>というのは、これまで聞いたことがなかったような。画期的技術でしょうか?

フーリエ変換についての参考書は多数出ていますが、金谷健一先生の「これなら分かる応用数学教室(2003)」の第3-4章がスグレものと思います。先生と学生との対話が面白いです。

年次計画発表会

先週金曜日(2010年4月23日)、当社の<年次計画発表会-2010年度>がありました。もちろん大阪です。小田原-新大阪の時刻表は既に記憶済み。

18時から、オフィス近くの市営会議場にて、2時間かけて行われました。私が言うのもおかしいのですが、私のようないい加減な人間には、プレゼンがしっかりし過ぎているような...私もがんばります。

20時過ぎからは、これも近くの居酒屋さんで懇親会(=年度の打ち上げ)です。私はまだ15名程度(ほぼ1/3)しか、顔と名前が一致しないので、当日の目標は、どれくらいこれを増やせるか。結果としては、もう10人くらい覚えられました。

こういうときも、本BLOGを書いている効用があって、たとえば、この4月は新卒女性2名の採用があったのですが、そのひとり、Tさんが、私にビールをついてくれながら、「加納さんですよね~」「ええ、そうですけど」「大学のときBLOG見ました」「はあ~」などという会話ができるのです。

その後、生産性部門で賞を受けた、Nさんが隣にやってきて、なんでも、私が以前BLOGに書いた、3Dコンテンツに関する記事について、いろいろと訊きたいとのことでした。映画が趣味のようですね。私は、TさんやNさんには、当日初めてお目にかかったのですが、下手な前置きがなくなるので、話は入りやすいですね。

夜に弱い私にしては珍しく、お開きは1時半頃でした。みなさま、お疲れさまでした。

3DTV (2)

朝のNHK7時のニュースを見ていたら、3Dテレビの話題です。NHKはよく3Dを取り上げますね。

でも、いつもよりかなり詳しいです。あ、そうか、今日(2010年4月23日)は、P社の3Dテレビ発売日なのでした。対するS社は、6月10日みたいです。

駅で日経を買ったら、見開き2面にP社の3Dテレビ広告が!気合入っています。この見開きの広告価格はどれくらいなんでしょう。

さて、3Dテレビの売れ行きや如何に?

立体協見学ツアー

昨日(2010年4月21日)、立体映像産業推進協議会(立体協)主催の見学ツアーがありました。場所は、東北大学・青葉山キャンパスです。

見学先は、以下の研究室でした。

1)青木(孝)・本間(尚)研究室
マシンビジョン、サブピクセル精度の画像マッチング、医用画像応用等

2)川又・阿部(正)研究室
古いフィルム映像のディジタル修復

3)NICHe/内田研究室
高コントラストフロントプロジェクションスクリーン、メガネ式3Dリアプロ、ウォールビジョン等

それぞれ、素晴らしいご研究をされており、たいへん勉強になりました。いまの仕事にも直接関係ありそうなものも散見。

私は公称、仙台出身なので(記憶にはないが)、この地は今後いろいろと関わりを持ちたいと思った次第であります。

大阪のおいしいもの

先日、新大阪駅近くの常宿に泊まったときのことです。夕食をひとりでとるときは、基本は、コンビニで明日の朝食までを買い込み、部屋で仕事をしながら食べます。便利なのです。もちろん、お誘いがあったときは、外で食べますけれど。

とはいえ、私はコンビニ弁当は好きではない。そこで思い出したのが、<551蓬莱>です。私はこのお店は最近まで知らなかったのですが、リクエストがあって自宅に土産として買ったことがありました(ギョウザとシュウマイ)。このときは、私自身は食べなかったのですが、新大阪駅構内にお店があることは覚えていたので、夕食として<シュウマイ6個入り>を買ったのです。390円と安い。

さて、味と言えば、行列ができるお店だけに、確かにおいしいです。6個では少なかった!次回はギョウザもセット?

でも、横浜にもシュウマイはあるのです。言わずと知れた、<崎陽軒>です。ところで、私が<551蓬莱>を知らなかったように、大阪の方は、<崎陽軒>を知らないのだろうか?

それから、これらシュウマイ、確かにおいしいのですが、<とてつもなくおいしい>という表現で称賛できるかどうか。だって、普通の名もないシュウマイでも、結構おいしいですからね。つまり、まずいシュウマイというのは、あまりないのではないか、ということ。シュウマイは、平均値が高いので、かなり得点が高くても、偏差値はさほどでもないのです。

安定志向

昨日(2010年4月19日)、新大阪駅近くの常宿で、某申請書を書きながら、NHK21時のニュースを見ていました。私はこの時間帯は、事情が許す限りニュースを見るのです。

不況を反映するがごとく、この4月の新入社員方々の意識が、終身雇用に移っていることが報道されていました。たぶん、今年は苦労して入社されたと思うので、転職など考えられない、ということですね。これはわかりますよ。

アタマではわかるんですが、何となく釈然としない気持ちを、男性キャスターの方が代弁してくれました。大学生のアメリカ留学者数が減少していることを引き合いに出して、「日本は内向きになっているのではないか」というコメント。同じアジアでも、中国・韓国・インドに、大きく水を開けられる、という危惧もありました。

私はこれに全く同感です。日本だけで安住していられればいいかも知れませんが、世界は全くそうなってはいないのです。若い世代には、どんどんチャレンジしてほしいですね。

拡張現実感(AR)

今月(2010年4月)の情報処理学会誌の特集は、「拡張現実感(AR)」です!

全12の記事からなり、基礎3/応用5/展望4、から構成されています。ARに関するあらゆることが網羅されており、サーベイとしては優れものと思います。

これらの中で、比較的新しいトピックとしては、阪大・岩井大輔先生の「応用5:プロジェクション型AR」ですね。名前の通り、実物体にプロジェクタで仮想物体を投影し、ナマで合成しちゃおうというアイデアです。プロジェクタが小型化し、可搬できるようになりましたから、いろいろとできそうです。最近では、携帯プロジェクタもあるみたいですね。

ARというと、どうしてもHMDが想定されるのですが、HMDの使用により、かなり用途が限定されるような気がします。このようなものを装着することに抵抗ある人は多いと思いますし、HMDを使っている人以外は、恩恵を享受できません。また、実物体を(HMDなどを介さないで)そのまま見たいという人もいるはず。ですから、プロジェクション型ARは、かなり有望かも知れません。

科学技術振興機構・橋本直氏の「基礎3:開発用ツール」では、さまざまなARのための開発ツールが紹介されています。定番のARToolKit群はもちろんですが、あの、オックスフォード大・クライン氏のPTAMも載っていました。これは、奈良で開催された、ISMAR'07で発表されたもので、当時、非常に脚光を浴びたものです。私はISMAR'07には参加したのですが、所用で途中で帰ってしまって、クライン氏のは聴きそびれました。あとでデモビデオを見たのですが、驚異的でしたね。

Display2010

昨日(2010年4月15日)、東京ビッグサイトで開催されている、Display2010に行ってまいりました。大きなくくりは、ファインテック・ジャパンですね。

ブース数はそれほど多くありませんでしたが、その中でひときわ集客していたのが、3D業界の風雲児、N社のK社長です。私もよく存じ上げています。なんでも、ここ数日でかなりマスコミに登場したそうで、それで注目を集めたということ。展示は同社の裸眼立体ディスプレイです。70インチという大型がありました。

以前、メガネあり二眼式立体の限界が囁かれ、メガネなし裸眼立体ディスプレイが脚光を浴びた時代がありました。ところがその後、裸眼の問題点が指摘されてきたのと裏腹に、メガネありの方は、ハリウッド映画で人気が定着、大手メーカが立体テレビを発表するまでに至りました。10年前にこのような状況を予想した方は、いらっしゃるでしょうか?

メガネあり二眼式がようやく認知されようとしている現在、やっと裸眼立体ディスプレイの用途も真剣に議論できる時代となった、ということでしょうか。どちらが良い悪いではなく、うまく棲み分けが図れそうな気がしますけれど。

CMMI

私はまだいまの職場は新参者で、全貌がよくわかっているとは言えませんが、どうも、CMMI関連の活動があるとのこと。これはたいへんよいことであります(あ、自画自賛?)。

ちなみに、CMMIとは、Capability Maturity Model Integration、ですね。既に多大な情報が出回っていますので、概要は省略。

前職で挫折したので、最近はCMMIをフォローしていません。またちょっと見てみます。

フェルマーの最終定理

たまに行くブックオフで、サイモン・シンの「フェルマーの最終定理(2000)」を見つけました。ハードカバーのほうです。かなり前に、図書館で借りて読んだのですが、見るとまた読みたくなって買ってしまった。これは買っても損はないです。

さすがに二度目となると、多少アラを感じるような...でも、これは私の勘違いでしょう。労作であることには疑いないです。名著であります。お薦めです。

それはさておき、このような<数学証明本>を読むと、いつもさまざまな疑問が湧くのです。本書については、以下のようなことですね。シロウトの勘ぐりです。

1)ワイルズが1993年に出した最初の証明は、バグが発見されたが、発見されなかった可能性は高かったのではないか。その場合、間違った証明が、正しいとして受け入れられたのではないか。

2)ワイルズが1994年に出した修正版証明は、正しいとされたが、本当の本当にバグがなかったのか。だって、世界でも10人くらいしかわからないんでしょ?

3)ゲーデルの定理を引き合いに出して、フェルマーの最終定理は証明が不可能なのではないか、という記述がありましたが、ゲーデルの定理って、そういうものなのでしょうか?連続体仮説が証明できない例だそうですが、これとちょっと問題の性質が違うような気がするんですよね。どなたか教えてください!

4)フェルマーの最終定理自体は、小学生でもわかるようなものですが、その証明は、最新のテクがこれでもかと繰り出されているようなものらしくて、本当にこのようなすごい兵器をたくさん使わないと、証明できないものだったのか。私は、フェルマーが非常に単純な証明を見つけていた、という可能性に一票!

シロウトなので、どのような疑問が湧こうが、自由なのです。

ところで、私の親戚に、数学者が誕生しそうです。これからは、このようなことは彼女に訊けるといいのだけれど。私の以前の、ロシア人数学コンサルタントは、最近ちょっと交信が途絶えているのです。幸い、仕事が忙しいのだと思われます。

関西出張 (3)

昨日(2010年4月12日)から、大阪におります。今月はあと2回来る予定。私もそろそろ大阪人?

私は藤沢在住なので、新幹線は小田原から乗ります。小田原に止まる新幹線(ひかり)はあまりないので、時刻表をだいたい覚えてしまいました。基本は上下とも二時間おきです。

ところで、昨日、小田原駅の待合室にいたら、なにやら見覚えのある顔が。私が以前属していた、シニアサッカーチームの方でした。サッカーのときとは雰囲気が違いますね(当たり前か)。ちょっとビックリしました。

これはかなりの偶然だと思いますが、先日もっとビックリしたことがありました。昨年末にフランスに行ったときのこと、成田空港で機内に乗り込み、エコノミーは狭いな~などと思っていたら、前方のビジネスクラスにやはり見覚えのある顔が。なんと、私が今属している、同じくシニアサッカーチームの方でした。勤務先が、フランス企業と提携している某自動車メーカなので、納得したのでした。私がふらふらと挨拶に行ったら、向こうはビックリしていましたけれど。

共通の言語

H. M. Edwards著、"Riemann's Zeta Function (1974/2001)"に、リーマンの1859年論文が英訳で載っている、などと本BLOGに書いたのですが、そのあと調べてみると、関連Wikipediaにドイツ語原著PDFがアップされていました。ちょっと見てみると、確かにドイツ語ですが(ドイツ語であるということは分かる)、数式は同じですね。

当たり前のことですが、ちょっと感激。それでは、万国共通の<広義の言語>や如何に、などと、またいらぬことを考えてしまいました。私がリストアップできたのは、以下のもの。ほかにもあるかも知れません。

1)数学
2)コンピュータ言語
3)楽譜
4)スポーツのルール

1)はいいとして、2)もそうでしょうね。アジアの山奥で、我々の知らないコンピュータ言語が密かにコンパイルされている、というのはちょっと考えづらいのです。そういえば、先日某大企業の方々と飲み会を開いたとき、アメリカ出張で英語が通じないので、C言語で会話した、という話がありましたが、これはコンピュータ屋であれば、あながち冗談とは受け取らないはず。

3)はどうなんでしょう?今の楽譜の基本は西洋音楽なので、国によっては違うのかも知れません。たとえば、アラビア圏ではどうなんでしょう?もしや、楽譜も右から左に読む?

4)は、特にサッカーを意識しています。サッカーはたぶん、もっとも世界に広まっている万人のスポーツですね。1993年、いわゆる<ドーハの悲劇>のときの、イラクチームのフェアプレイには感動した記憶があります(日本に引き分けたので相殺されたが)。当時のイラクは、政治的には世界中からバッシングを受けていましたが、スポーツのルールは、フェアプレイも含めて、万国共通なのでした。

リーマン予想

数学者・黒川信重先生が、<リーマン予想>に関する一般向けの本をいろいろ書かれています。<リーマン予想>は1859年で、昨年2009年がそれから150年だったことから、そろそろ解けるのでは?という機運が高まっているみたいですね。

150年と言えば、昨年横浜(=私の仕事場)でイベントをやっていて、<リーマン予想>150年記念かと思っていたら(もちろん思いませんが)、横浜開港150周年記念イベント(開国博Y150)でした。でも、イベント自体はあまり成功しなかったみたいです。これに<リーマン予想>を加えたら、数学好きが集まったかも?

それはさておき、黒川先生らの「リーマン予想は解決するのか?(2009)」を読んでみたのですが、これは面白いですね。問題自体は、深い意味はともかく、表面上は何とか分かりそう。<ポアンカレ予想>などは、問題が何かすらわかりませんから。<フェルマーの最終定理>は、問題の理解自体はやさしいですね。

<フェルマーの最終定理>が1990年代に証明され、<ポアンカレ予想>が2000年代、ということは、<リーマン予想>は2010年代?

H. M. Edwards(数学者らしいです)というヒトが書いた、"Riemann's Zeta Function (1974/2001)"には、リーマンの1859年の論文が載っています。原文はドイツ語ですので、英語訳ですね。これがカッコイイもので、Edwards氏はこれをもって、「古典に当たるべし!」と主張しています。確かにその通りかも知れません。

ところで、<ポアンカレ予想>の英語は、"Poincare conjecture"ですが、<リーマン予想>は、"Riemann hypothesis"というようです。英語では、conjectureとhypothesisは、何やら微妙に違うようですが、どのように違うんでしょうね。このニュアンスが分かる方、教えてくださいね。

マネジメント-基本と原則 (2)

ドラッカーの、「マネジメント-基本と原則【エッセンシャル版】(2001)」の第一章<企業の成果>を、やっと読みました。10章構成なので、やっと十分の一。

なぜこのように遅いかというと、一行一行考えて読まなければならないのです。もちろん、小説のように、どんどん読むことはできますが、それではちょっと...

まあ、習得は、今期一年間の目標としているので、一カ月に一章読めばいいことになりますね。ゆっくりやります。

月例湘南マラソン

先週の月例湘南マラソン(2010年4月4日)は、36回目の参加でした。ということは、まる3年間分参加した計算です。初参加(3キロでのエントリ)が、2006年10月ですから、多少不参加があったわけですが、これは、他のマラソン等への参加/出張による不在/猛暑や強風・大雪での大会中止、などです。基本的には、availableである限り、参加しています。楽しいですよ。

さて、エントリは20キロです。いまいち体調がよろしくなく、気楽に走ろう、などと考えていましたが、5キロ付近で、ちょっと速めのペースメーカさんに遭遇。折り返しの10キロくらいまでついて行きました。

折り返し過ぎても、この方は同じペースで走ります。上下動のない走りで効率が宜しく、結局私はついて行けませんでした。最後はちょっとへばったのですが、タイムは102分台でした。これは私にとっては良いタイムです。やはりペースメーカさんは必要なんですね。

終了後、この方のゼッケン番号から、過去のタイムを調べてみたのですが(ウェブで公開されている)、何と、93分くらいで走っていました。私とレベルが違うので、追いつけなくても当たり前なのでした。

Real-Time Rendering

遅ればせながら、"Real-Time Rendering 3rd edition (2008)"を買いました!

xx Gems全盛とは言っても、3DCG本でどれかひとつ、と言われたら、はやりこれでしょうね。3DCGを仕事としている人にとっては、必携ですね。

ただ、基本はポインタ集なので、Eberlyなどの、<自己完結本>と比べると、賛否両論があると思いますが、どの分野でも<百科全書>的書物は必要なわけです。貫禄も十分。

ところで、ポインタ集はいいのですが、そのポインタの先をどうするか?これは私にとっては、"ACM Digital Library"です。"Real-Time Rendering" -> "ACM Digital Library"というフローで、ほとんどの仕事はカバーできるのです(希望的観測?)。

ちなみに、本書は、.co.jpではなく、.comで買いましょう。二千円も安くなります!もっとも、今は円安傾向ですが...

対数の歴史

対数関数は、通常では変域は正の実数値で定義されますが、複素関数論では、いきなり変域が複素数に拡張されて、何やら訳がわからなくなりますよね。私も最初は分からずじまい(そして今も)。

「無限解析のはじまり-わたしのオイラー(2009)」3章は、<ベルヌーイの等式とオイラーの公式-複素解析の誕生>というタイトルです。実際の内容は、負数と虚数の対数がどのようにして発見されたか、というもので、なかなか面白いです。この話題について、古くはライプニッツとベルヌーイが論争し、それに触発されたオイラーが、対数の無限多価性という<真理>を発見した、というシナリオです。なるほど~、このような大物が論争したくらいですから、大学の複素関数論がわからなくても、これはやむを得ないわけです。

まず、負数の対数から話題が入るのですが、ベルヌーイは、負数の対数はその負数を正数とした(=絶対値をとった)対数に等しい、という見解だったそうです。それに対しライプニッツは、負数の対数は虚数である、という見解でした。もちろんライプニッツが正しかったわけです。そして、オイラーはこれをきちんと論証したのでした。

ちなみに、<ベルヌーイの等式>というのは、

log(i) / i = π / 2 --- (1)

というものですが、これは、有名な<オイラーの公式>、

eπi = -1 --- (2)

のlogをとれば得られます。すなわち、

πi = log(-1) --- (3)

ですが、式(3)の両辺を2で割ってやれば、式(1)が得られるのです。ですから、式(1)を発見したベルヌーイが、なぜ上記のような見解を持ったのかは?であります(同書でいろいろと論拠を挙げていますが)。ベルヌーイほどの人が混乱するとは、それほど問題が複雑怪奇だったということですね。

ところで、本書には、以下の式により生成される曲線の形状をオイラーが観察した、という記述があります。

y = (-1)x --- (4)

一見簡単そうに見えますよね。では、グラフ化できますか?

新年度

昨日(2010年4月1日)は、新年度の初日でした。どうみても新卒さんと思われる人達が散見されました。ニュースを見ても、関連のニュースが多かったですね。不況でまだ就職できない方々も多いと聞きます。メゲないで頑張ってほしいと思います。

さて、新年度になると思い出すのが、以前前職に勤めていたフランス人技術者Cくんとの会話。5、6年前のことですね。

たまたま、彼と昼メシを食べに歩いていると、新卒軍団に遭遇。Cくんは、「あれは何じゃ?」と不思議な顔。私が日本の常識(=4月1日に、ダークスーツの新卒軍団が一斉に現れる、云々)を説明すると、すかさず、「フランスではありえない!」とのことでした。そう、<自由の国>フランスではありえないでしょう!それではと、「日本では学生は一年前に就職先が決まる」、などと畳みかけると、ボー然としています。フランスではだいたい、企業が学生を就職させるために、大学とコンタクトすることが禁じられているそうです(Cくんがそう言っただけで、事実関係は未確認、デマかも)。

たしかにフランスでは、大学を卒業すると、旅行に行ったりして、ちょっとお休みする人が多いみたいですね。学生生活が忙しいからかも知れません。そのあとで、就職を考えるみたいです。

こういう話を聞くと、日本の状況は何とも硬直化していると思わざるをえません。もっと自由にやれればいいのにな~などと考えてしまいます。もちろん、フランスだって悪いことはあって、たとえば失業率は日本より高いはず。フランスに限らず、さまざまな国のさまざまな良い点を参考にして、今の閉塞感が打開できればいいですね。

Xxscript Publishing

"Real-Time Rendering Blog"のポスト(2010年3月30日付け、タイトルは"Best Book Title Ever, Period")で、最近amazon.comから来る<推奨本メール>に苦言を呈しています。このメールは、購買者にとって、かなり魅力のあるタイトルを持つ本を推薦するものですが、価格が結構する割には、ページ数が少ない、というもの。私もたまにもらいます。

例に挙げている本が、"Polygon Mesh: Unstructured Grid, 3D Computer Graphics, Solid Modeling, Convex Polygon, Rendering, Vertices, Computational Geometry (2010)"というもので、$47.00です。ついつい、1-Clickしてしまいそうな本ですね。でも、ページ数は、なんと88ページ!"Look Inside!"がないのも特徴。

ポストした人(Ericさん)は、上記本の編集者を調べたそうで、それによると、この方(Lambert M. Surhoneという)は、実に18,247点もの本を編集したそうです。私がいま見ると、18,261に増えていました。すごい生産性です!?これだけみても、まともな編集ではなさそうですね...

先日、本BLOGで取り上げてしまった、"Comparison of OpenGL and Direct3D (2009)"も、同類みたいです。

私はこの類の本を購入してしまったことは幸いありませんが、どなたかいらっしゃれば、ぜひ感想をお聞かせ願いたいものです。どのような仕上がりなのか、ちょっと興味があります。この技術が進むと、将来は自動的に小説も書ける?
プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM・SIGGRAPH(Professional Member)/情報処理学会(正会員、CVIM会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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