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第15回日本バーチャルリアリティ学会大会 (2)

第15回日本バーチャルリアリティ学会大会は、2010年9月15-17日、金沢工業大学・扇が丘キャンパスにて開催されます。当社は企業展示をします。展示物はATHENAです。

先日、東北大・北村先生が某MLにポストされていて、なんでも、「トップコンファレンス採択論文紹介」という、オーガナイズドセッション(OS)を企画されたそうです。ここで言う<トップコンファレンス>とは、SIGGRAPH/CHI/UIST、です。五十嵐先生(東大)はまたSIGGRAPHに採択されたんですね。

面白そうなので、参加しようとプログラムを確認したら、何と、私が委員をしている<力触覚の提示と計算研究委員会>のOS「力覚提示の新潮流」と完全にかぶっていますね。でも、私はこのOSには関わっていないので、「トップコンファレンス...」に出ちゃおうかな~などとも思っていますが...当日考えます。
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伊達ももの里マラソン

この週末(2010年8月28-29日)、<第50回伊達ももの里マラソン>に、夫婦で参加してきました。福島駅近くに一泊、日曜日に10マイル走るというもの。猛暑に戦々恐々。でも、10マイルだから、たぶん大丈夫?

前日の朝、右腰が突然痛くなり、どうも不吉な予感です。当日の気温が気になっていましたが、朝の天気予報では34度!この気温で10マイルも走るんですか?

結果的に、何とか完走はできましたが、身体はかなりヤバかったです。5キロ付近で既にバテてしまい、8キロ付近では、あまりの暑さに<棄権>という単語が脳を巡りました。ゴール後、近くの芝生の上に寝てしまい、しばらく動けませんでしたからね。ただ眠っていたのかも知れませんが、こんなことは初めてです。

でも、そのあと、福島駅構内のスーパー銭湯<極楽湯>に入ったり、ビールを飲んだりと、復活しました。密度の濃すぎる週末でありました。

輻輳と調節の不一致問題

(二眼式)立体映像による眼精疲労の原因と言われるのが、いわゆる<輻輳と調節の不一致>ですが、一昨日(2010年8月24日)の立体協主催<第1回立体映像セミナー>における講演で、北里大学・半田知也先生が、この問題について言及されました。先日(2010年3月18日)の立体協ワークショップでも、似たお話をされています。

さて、半田先生によると、<輻輳と調節の不一致>による眼精疲労への影響は、巷で言われるほどではない、とのことです。実のところ、不一致というのはさほどなくて、なぜならば、調節は輻輳に誘発されて、立体映像が知覚されるところ(=モニタ上ではない空間)に調節が合ってしまう、ということ。ですから、ほんとうに<輻輳と調節の不一致>が生じているのであれば、もしかしたら眼精疲労の主たる要因となるかも知れませんが、実際には<輻輳と調節の不一致>は大して起こっていない、ということですね。ちょっと面白くないですか?

でもここで新たな疑問が!調節が実際には機能していないわけなので、知覚された画像はボケて見えているのではないか、ということ。この問題も半田先生は実験されていて、実際にボケていることを実証されたそうです。さらには、瞳孔の大小も重要で、瞳孔が小さくなると、焦点深度が深くなるので、調節が機能しなくても結構見える、とのことです。

この複雑な生体反応を、私のヘタな言葉で整理してみます。すなわち、

「立体映像を見ると、輻輳によって調節が誘発されるので、画像はボケて見えるが、それを補うために瞳孔を小さくして、焦点深度を深くすることにより、ボケをできるだけ防止している。」

ということ?う~ん、面白い!

リーマン予想 (2)

NHKのBSハイビジョンで、大河ドラマ<篤姫>の再放送をやっているので、ビデオに録画しているのですが、間違って夏休みの特集が録画されていました。どれどれと見てみると、昨年(2009年)に放送された<リーマン予想>の番組ですね。CGが秀悦だったという印象があります。もっとも、NHKのものはいつもそうですが。

さて、この番組、複素平面上のゼータ関数のゼロ点が、全て直線上にある、などというCGが出てきますが、これが理解できる人はどれくらいいるのでしょうか。なかなかすごい番組を企画したな~などと思いました。

以前、衝動で、H. M. Edwardsというヒトの、"Riemann's Zeta Function (1974/2001)"という本を買ってしまったのですが、この第6章、"Numerical Analysis of the Roots by Euler-Maclaurin Summation"にて、ゼータ関数のゼロ点の計算結果が出ています。確かにここで計算されたゼロ点は、全て直線上にあります。ただ、私にはこの結果が、驚くべきことなのか、なんとなく予想されるべきことなのかが、わからないのであります。これがシロウトということですね。

The Road to Reality (2)

Roger Penroseの"The Road to Reality"は、私は既に通読は諦め(老後の楽しみに回しました)、たまに参考書みたいにして使っています。自宅に置いてあり、先日もちょっと見る項目があったのですが、常に驚きがあります。生身の人間が書いた本とは思えませんね。

問題は、私が買ったものは初版のハードカバーなので、重くて持ち運びができません。というわけで、2007年に出たペーパーバックも買ってしまいました。価格は2千円程度と、内容に比べてばかばかしいほど安いです。

くどいですが、我々が住む世界の<原理原則>に少しでも興味ある方には、誠にお薦めであります。

立体協立体映像セミナー (2)

本日(2010年8月24日)は、立体協主催の第1回<立体映像セミナー>です。

ご参加くださる方は、よろしくお願いいたします。私は終日会場におります(担当幹事緊急代理)。

(ここから)---------------------------------------------

立体協では、以下の要領で、「第1回立体映像セミナー」を開催いたします。

昨年2009年は<3D映画元年>、今年2010年は<3DTV元年>と言われ、 3D立体映像が大きなブームとなっており、マスコミ等で広く取り上げられています。しかしながら、立体映像コンテンツを適切に制作できる個人や団体は未だ限られており、良質とは言い難い立体コンテンツも提供されているのが現状です。このような立体コンテンツ供給能力の制約により、このブームが一過性のものとなる 可能性は否定できません。これを回避するためには、立体コンテンツ制作能力を持つ個人または団体を育成・啓蒙していくことが急務となっています。

立体協では、立体コンテンツ制作能力を持つ若い世代を養成することが、 この問題の解決につながると考え、本セミナーを企画する運びとなりました。

日時:2010年8月24日(火) 14:00~17:00
場所:パナソニックデジタルソフトラボ
(東京都品川区東品川1-3-12)
http://panasonic.co.jp/sn/pvi/access/tokyo.html

参加費:立体協会員 無料
定 員:先着40名

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

今回のワークショップは立体協会員限定のイベントとなります。
ただし、非会員の個人会員当日入会を認めます。
(会員期間は2011年の4月末まで。個人会員年会費:5,000円/人)

ぜひ関係各所にもお声掛けください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

※セミナー終了後、交流会を開催いたします。
参加費はお一人あたり2000円を予定しております。
講演者の皆様にもお時間が許す限りご参加いただく予定です。
こちらもぜひふるってご参加下さい。

プログラム:
14:00~14:50「眼科的見地からの3D映像と立体視及び生体反応評価」北里大学 半田知也先生
14:50~15:30「3Dカメラレコーダ&撮影映像紹介」パナソニック(株) 竹内明弘氏
15:30~15:40 休憩
15:40~15:55「立体プロモーションビデオ上映」オーガナイザ:(株)ビジュアルコミュニケーションズ 小山一彦氏
15:55~16:30「学生他による立体コンテンツ作品上映」
16:30~17:00「総合討論」
17:15~19:15 交流会

内容:まず、立体コンテンツを制作するにあたっての、必要最低限の学術的基礎を解説します。続いて、立体コンテンツ制作に必要な市販機器や、制作実務的ノウハウを説明します。さらに、立体コンテンツ制作に意欲を持つ学生諸氏他に対し、立体コンテンツを発表する機会を提供いたします。最後に、総合討論で締めくくり、新しく得られた知見をまとめます。

(ここまで)---------------------------------------------

DVD雑記

私の仕事場(関内)にグレン・グールドの6枚組DVD(もともとLDとして発売されたもの)があって、昼休みに弁当を食べながら観ているのですが、このようにしていると、他のDVDを買いたくなってくるものです。注意しなければ、おカネがいくらあっても足りなくなりそうですが、私はケチなので、この点は大丈夫です。

私は音楽で嫌いなものはありませんが、積極的に聴くもの(=ブツを購入したいと思うもの)といえば、18-19世紀の洋物(特にピアノ曲)と、1970年代の洋物(特にイギリス系)です。

さて、amazonで音楽DVDを調べてみると、古いもののリマスター版がいろいろとありますね。かなり懐かしいものもあります。その中で、ついつい我慢ができなくて、ツェッペリン(いまの人はご存じないでしょう?)の"The Song Remains the Same"を買ってしまった!2007年発売のものですが、オリジナルは1976年の劇場公開です(演奏は1973年)。私も遥か昔、高校生のときに観ました。お客さんは少なかったです。当時いわゆる<マニア向け>でしたからね...

ここでのジミー・ペイジのカッコよさは滑稽なほどですが(英語ではridiculously cool?)、2008年北京オリンピック閉会式で、白髪の初老男性がギターを弾いていて、これは誰じゃと思っていたら、なんとジミー・ペイジでした。次のオリンピックがロンドンだから、という演出ですね。ところで、彼の全盛期に、中国公演というのはあったのだろうか?

次のDVD購入予定は、イエスの"An Evening of Yes Music Plus"です。古いでしょう?いま品切れであります。

立体視 (11)

昨日(2010年8月19日)の続きです。最近連載ものが多い...

この考察で言えることは、ある環境で良好な立体視が得られたとき、モニタサイズを変えて同一の立体コンテンツを観るときは、視距離をモニタに比例して変えるのは必ずしも最適ではない、ということですね。しかるに、これは一般的に言われていることに反します。なぜならば、一般的には、視距離は3H(=モニタの縦の長さの3倍)とすること、などとされているからです。

ちなみに上記は、<机上の空論>であります。きちんと検証したいのです。

ところで、<視距離を3Hとすること>という指針ですが、こと立体視に関しては、垂直視野角よりも水平視野角が大きく関連しますので、モニタの縦の長さを視距離の変数とすることに、私はかなりの違和感があります。モニタの横の長さを変数に取った方が合理的と思われますが、如何でしょうか。

立体視 (10)

あるサイズのモニタを想定して制作した立体コンテンツを、サイズの異なるモニタで観るとします。かなりあり得る状況ですね。これでお悩みの方も多いと思いますよ。

一般に巷で言われていることは、モニタサイズに比例した視距離(たとえばモニタの縦の長さの三倍)で観ることが推奨されているようです。これはこれで理に叶っているようですが、<三次元オブジェの再現性(=スケールは変わるが形状自体は歪まない)>の観点から言うとどうなのでしょう。あるモニタで良好な立体が観察できたとしても、それより大きなサイズのモニタで観ると、立体感が強調されたという経験をお持ちの方は多いかも知れません。逆(より小さなモニタで観ると立体感は減退)もまた真なり!

では、<三次元オブジェの再現性>を得るためには、モニタサイズの変化により、視距離をどのように変えればよいのでしょう?ちょっと計算してみたら、以下の式が得られました。

β = 1 - (1 - α)(h / D) --- (1)

ここで、βは視距離の変化率、αはモニタサイズの変化率、hは最初のモニタで観たときの飛び出し距離、Dは最初のモニタのときの視距離、です。モニタサイズに比例して視距離を変える、ということは、β=αとすべきである、という主張ですね。

さて、式(1)は残念ながら、hに依存していますので、α=1.0でない限りは、一般には<三次元オブジェの再現性>は得られないことになります。つまり、立体は必ず歪みます。

でも、これだと当たり前のことなので、もう少し追求しましょう。式(1)で、たとえばα=0.5としてみると、

β = 1 - (h / 2D) --- (2)

となります。かなりオブジェが飛び出した場合、つまりh→Dのとき、β→0.5になりますが、一般にはβは1.0より少し小さめ程度ですね。つまりは、モニタサイズの変化ほどには視距離を変化させなくてもよいことになります。そしてこの場合に、いわゆる<箱庭効果>が観察できます。

逆に、式(1)でα=2.0としてみると、

β = 1 + (h / D) --- (3)

ここでも上記の議論と同様、モニタサイズが大きくなった割合よりも、視距離変化の割合は小さくてもよいということであります。これらの結果は、経験とも一致するのではないでしょうか。

OpenGL Programming Guide

諸事情で、GLUTベースのOpenGLサンプルプログラムを書いています。

それはいいのですが、このようなときに私が参考にする本といえば、いわゆる、"Red Book"ですね。最新版の、"OpenGL Programming Guide 7th edition (2009)"です。いま手元にあるOpenGL本といえば、これと、"Orange Book"、つまり、"OpenGL Shading Language 3rd edition (2009)"です。

ところで、"Red Book"の第七版ですが、amazonの書評を見ると、メタメタですね。理由はわかりますよ。最新版はversion 3.0と3.1対応ですが、基本的な流れは以前のものと全く変わっていませんからね。書評にもあるように、<deprecated APIsの羅列>に見えます。ある章がまるまる"deprecated"ということもあります。"deprecated APIs"ならぬ、"deprecated chapters"?

でも...、"Red Book"のような伝統ある教科書を、ドラスティックに書き換えるのは、どんな人であっても至難の業と思います。編集は、Dave Shreinerという方ですが、期待の大きさにたいそう困ったでしょうね。

...などと書いていたら、"OpenGL SuperBible"の第五版が、OpenGL 3.3用に全面的に書き換えられた、という情報を貰いました。ほ~、これはちょっと見てみたいですね。

立体視 (9)

昨日(2010年8月16日)の続きです。式(1)を再掲すると、

h' = α2h / {1 - (1 - α)(h / D)} --- (1)

ですが、オブジェが飛び出すのではなく、引っ込んだ場合には、式(2)です。

h' = α2h / {1 + (1 - α)(h / D)} --- (2)

ここまでは、本BLOGの2010年7月28日付記事<立体視 (7)>のコピペであります(日付だけは変えた)。

さて、昨日の議論と同様、式(2)も、α>1.0でも当てはまります。ただ、式(1)と異なるのは、式(2)の分母がゼロまたはマイナスとなり得ること。こうなるとヤバいので、式(2)は以下の制約があることになります。

1 + (1 - α)(h / D) > 0 --- (3)

式(3)を整理すると、

α < 1 + (D / h) --- (4)

式(4)は、Dとhの関係から、モニタ拡大率αを制限する式です。たとえば、モニタから奥まった点が、モニタから距離Dに認識された場合(つまり視点から2Dの距離の場合)、式(4)でh=Dとして、α<2が得られます。つまり、このような場合、モニタサイズを倍にしてはいけません。また、無限遠点の点が認識された場合、α<1となり、モニタは全く大きくできません。

立体視 (8)

立体コンテンツにおける大きな問題のひとつに、コンテンツの<ディスプレイサイズ依存性>があります。よく知られているように、小さいモニタで確認して良好な立体が観察できたとしても、より大きなモニタで確認すると、立体感が強調されてしまいます。これが過度になると、いわゆる<危険映像>となり、要注意です。

本BLOGの2010年7月27日付記事<立体視 (6)>で、以下の式を載せました。

h' = α2h / {1 - (1 - α)(h / D)} --- (1)

Dはモニタから視点までの距離、hはそのときの飛び出したオブジェの飛び出し距離、αはモニタの縮小率、h'は縮小されたモニタで見たときの飛び出し距離、です。

このときは、α≦1.0としましたが、式(1)はα>1.0でも成り立ちます。つまり、モニタが拡大されたときの影響がわかります。式(1)をよ~くみると、モニタ拡大率αよりも、飛び出し距離h'が大きくなりますね。つまり、飛び出し距離は、モニタ拡大率以上により強調されることがわかります。

最近、モニタサイズと視差の推奨関係を示すグラフを幾度か見たのですが、これが線形関係となっています。たとえば、モニタサイズが倍になると、視差も倍とすればよろしい、ということ。これはコンテンツを変更しなくともよい、という意味に等しく、コンテンツ制作の観点からすると非常にありがたいのです。なぜって、コンテンツはモニタサイズによらず、ひとつでよいのですからね。

ただ、細かく言うと、この関係は線形ではありません。なぜならば、立体視というものは射影が関係しますが、射影は非線形の演算なのです。更には、ヒトの両眼間隔は、モニタサイズに比例して変わってくれません。このふたつの理由により、両者は線形関係とはならない。

目安としてはいいのかも知れませんが、<三次元形状の再現性>まで考慮に入れると、このような単純な関係では表せないことになります。ちょっと細かいでしょうか(A型なので)。

夏休み

夏休みということで、明日から四日間(2010年8月12-15日)、本BLOGをお休みいたします。猛暑の中、みなさまお身体を壊しませぬよう。かく言う私は、最近庭の木の<抜根(ばっこん)>に取り組んでいます。かなりの重労働ですが、やりがいはあります。この木というのが、近隣との眼隠しのために植えたのですが、成長が早く、メンテ不能となったのであります。

立体協見学ツアー (2)

東映デジタルセンターの内覧会があるというので、立体協見学ツアーとして参加者を募り、行ってまいりました。2010年8月5日。場所は、西武池袋線の大泉学園駅近くです。自宅からはちょっと遠い。

限定されたエリアを適当に見るのかと思いきや、案内の方々が多数付いてくれて、かなりの施設を見学させてもらいました。気合のほどがうかがえます。私は映画撮影には全く疎いですが、かなりお金をかけたようですね。流行りの3D映画対応も万全のようです。3Dの試写ももちろんできます。XpanDを導入されていました。

球面三角法

司馬遼太郎先生の「花神」、旧文庫版(上)341ページあたりに、主人公の村田蔵六(後の大村益次郎)らが、アメリカ人のヘボン(James Curtis Hepburn)という人から英語を学ぶ場面が出てきます。時期としては、桜田門外の変が起こったあとですね。攘夷浪士から守るために、幕府役人が多数ついたということです。その後、蔵六は長州藩で倒幕側に回るのですから、歴史というものはわかりません。

英語学習が主ではありますが、ヘボン氏は数学も教えようとしたそうです。氏にとっては、日本は<極東の野蛮国>なので、もちろん数学など知るはずもない、と思っていたようです。しかるに、氏の述懐によると、「...かれらはみな、二次方程式をふくむ代数や平面三角法、球面三角法などといったものによく通じていた...」と、驚嘆したそうです。「...実際のところ、アメリカの大学卒業生でもこれら若い日本人を負かすことはできないであろう...」「...日本とおなじ条件下におかれたどの国のどの民族でもこういう奇蹟はありえない...」などと言わしめたのです。日本民族は優秀なのでした!では今は?

ところで、上記のくだりで私が気になったのは、「...球面三角法などに通じていた...」というところです。さて、私は<球面三角法>を学校で習ったのだろうか?どうも記憶にありません。カリキュラムにありましたっけ?それとも私が授業をサボったか?

一般には評価されていますが、私的にはそれほどでもない、Kuipersの"Quaternions and Rotation Sequences (2002)"では、10章を"Spherical Trigonometry"に割いています。21ページもあります。数学ハンドブックの定番、Korn2の"Mathematical Handbook for Scientists and Engineers (2000)"にも、付録Bが"Plane and Spherical Trigonometry"にあてられています。

特に結論はないのですが、<球面三角法>、いまからでも勉強した方がよろしいか?幕末の若い衆に追いつかないといけませんね。

わかる!立体映像の将来

先日(2010年7月27日)、「わかる!立体映像の将来」というシンポジウムに参加してきました。3Dコンソーシアムと立体映像技術研究会(映像情報メディア学会)の共催です。場所は、東京農工大(東小金井)にて。

休憩を挟んで、前半の3つの講演が、現在の話(3DTV/3D映画/標準化)、後半2つは将来の話(眼鏡なし立体/ホログラム)です。

前半で、立体映像研究家として著名な大口孝之氏が、「3Dブーム・失敗の研究~同じ過ちを繰り返さないために」という演題で講演されました。大口氏の話はこれまで何度か聴いたことがありますが、立体映像に関するコレクションや知識は大したものです。話も面白いです。

後半は、かなり将来の話です。実際、前半と後半の内容は、同じ聴衆向けではありえない感じでしたね。私は双方興味があるのでたいそう楽しめましたが、一般にはなかなかのギャップがあった?立体映像の<奥深さ>を象徴していたのでしょうか。

ホログラフィの謎 (2)

昨日(2010年8月4日)の続きです。式(1)を再掲すると、

|UO + UR|2 = UOUR* + |UR|2 + |UO|2 + UO*UR --- (1)

4つの項がありますが、必要なのは最初の項だけですね。さて、計算機ホログラム(CGH)では、この項だけを計算できないのでしょうか、というのが私の最初の疑問。シロウトならではの疑問でしょう?

式(1)はエネルギなので、実数であります。実際、現実の媒体には、実数しか記録できませんよね(複素数が現実のモノに記録できるというのは、私は知らない)。しかるに、最初の項は複素数ですね。この項と最後の項で、虚数成分がキャンセルされるわけですが、ということは、最初の項だけを記録できない、ということでしょうか。どなたかご教示くださいませ。

要するにシロウトなので、Hariharan先生の、"Basics of Holography (2002)"を注文しました。基礎的なところは押さえておかなければ、話も聞けません!

ホログラフィの謎

最近、ホログラフィ関連の講演を聴く機会が増えました。なにしろ、<究極の立体映像>ですからね。でも、私はこの分野は無知であります。少しは勉強しなければ!

話を聴いていると、知らない用語が頻発して困ります。たとえば<共役像>とか<ゼロ次光>というやつ。基本的な用語のようですが、よくわかりません。先日、某権威の先生に、関連の質問をしてみたところ、「計算するとそのような項が出てきます」とのことでした。なるほど~でもその計算式とはどのようなものでしょう。

先日(2010年7月27日)、「わかる!立体映像の将来」というシンポジウム(3Dコンソーシアム・立体映像技術研究会共催)が東京農工大(東小金井)であり、行ってきたのですが、そのときの栗田氏(NICT)の講演スライドに、なにやらその式の説明がありました。あ、これですね。でも、残念ながらこのスライドは配布資料には含まれていませんでした。

やむなく、Wikipediaの"Holography"の項をみてみると、その式がちゃんとありました。以下のような感じです。

物体光をUO、参照光をUR、とすると(これらは複素数です)、

|UO + UR|2 = UOUR* + |UR|2 + |UO|2 + UO*UR --- (1)

U*は、Uの共役複素数です。式(1)は単なる複素数の絶対値の二乗の計算です。式(1)は光のエネルギなので、これに係数kを掛けたTとして、ホログラムに記録されるとします。

さて、このホログラムに参照光URをあてると、再生光UHは、

UH = TUR = k[UO|UR|2 + |UR|2UR + |UO|2UR + UO*UR2] --- (2)

式(2)は、4つの項から構成されていて、第1項が物体の再生光ですね(これだけが欲しい!)。第2項と第3項は参照光が直接見えてしまうもので、これが<ゼロ次光>でしょうか。そして第4項が、<共役像>ですね。

こんな単純な複素数計算で、実際のホログラフィがモデル化されるとは、私には驚くべきことであります。複素数の勝利でしょうか。

立体協立体映像セミナー

立体協では、第1回の<立体映像セミナー>を企画いたしました!

以下は会員宛てのメールです。非会員でも参加可能です(但しその場合は<強制>個人会員!)。

(ここから)---------------------------------------------

立体協では、以下の要領で、「第1回立体映像セミナー」を開催いたします。

昨年2009年は<3D映画元年>、今年2010年は<3DTV元年>と言われ、 3D立体映像が大きなブームとなっており、マスコミ等で広く取り上げられています。しかしながら、立体映像コンテンツを適切に制作できる個人や団体は未だ限られており、良質とは言い難い立体コンテンツも提供されているのが現状です。このような立体コンテンツ供給能力の制約により、このブームが一過性のものとなる 可能性は否定できません。これを回避するためには、立体コンテンツ制作能力を持つ個人または団体を育成・啓蒙していくことが急務となっています。

立体協では、立体コンテンツ制作能力を持つ若い世代を養成することが、 この問題の解決につながると考え、本セミナーを企画する運びとなりました。

日時:2010年8月24日(火) 14:00~17:00
場所:パナソニックデジタルソフトラボ
(東京都品川区東品川1-3-12)
http://panasonic.co.jp/sn/pvi/access/tokyo.html

参加費:立体協会員 無料
定 員:先着40名

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今回のワークショップは立体協会員限定のイベントとなります。
ただし、非会員の個人会員当日入会を認めます。
(会員期間は2011年の4月末まで。個人会員年会費:5,000円/人)

ぜひ関係各所にもお声掛けください。

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※セミナー終了後、交流会を開催いたします。
参加費はお一人あたり2000円を予定しております。
講演者の皆様にもお時間が許す限りご参加いただく予定です。
こちらもぜひふるってご参加下さい。

プログラム:
14:00~14:50「眼科的見地からの3D映像と立体視及び生体反応評価」北里大学 半田知也先生
14:50~15:30「3Dカメラレコーダ&撮影映像紹介」パナソニック(株) 竹内明弘氏
15:30~15:40 休憩
15:40~15:55「立体プロモーションビデオ上映」オーガナイザ:(株)ビジュアルコミュニケーションズ 小山一彦氏
15:55~16:30「学生他による立体コンテンツ作品上映」
16:30~17:00「総合討論」
17:15~19:15 交流会

内容:まず、立体コンテンツを制作するにあたっての、必要最低限の学術的基礎を解説します。続いて、立体コンテンツ制作に必要な市販機器や、制作実務的ノウハウを説明します。さらに、立体コンテンツ制作に意欲を持つ学生諸氏他に対し、立体コンテンツを発表する機会を提供いたします。最後に、総合討論で締めくくり、新しく得られた知見をまとめます。

(ここまで)---------------------------------------------

Matrix Analysis and Applied Linear Algebra

よせばいいのに、SSII2010チュートリアルに触発されて、Shawe-Tayler&Cristianiniの"Kernel Methods for Pattern Analysis (2004)"を、時間のあるときに読んでいます。私にはもちろん難しいですが、人によってはそうでもないかも知れません。書き方が素晴らしく、頑張ればカーネル法が習得できる?難しいテーマを如何に分かりやすく書くかの、見本のような本ですね。つまり、森を提示して、いまそのどこにいるかを教えてくれる。森がどのようにしてできたのかの説明もあります。

ところで、"Kernel Methords..."では、線形代数の教科書として、Carl Meyerの"Matrix Analysis and Applied Linear Algebra (2000)"を薦めています(たとえば83ページ)。"Matrix Analysis..."は、以前からの私のおススメ線形代数本なのです。でも、本書はいまだに邦訳もなく、日本ではほとんど知られていないかも知れません。ちょっともったいないですね~

どこかの大学で、教科書として使いませんか?
プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM・SIGGRAPH(Professional Member)/情報処理学会(正会員、CVIM会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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