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立体映像の安全性

先週(2010年11月26日)、URCF立体映像WGセミナー「最新の立体映像評価技術と研究課題」が開催されました。ご講演者は以下の通り。

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1)河合隆史氏(早稲田大学)
 「3D元年のコンテンツ制作と人間工学的評価」

2)水科晴樹氏(国際電気通信基礎技術研究所)
 「立体映像観察時の調節・輻輳機能の評価」

3)氏家弘裕氏(産業技術総合研究所)
 「立体映像の生体安全性-人間工学的要因とガイドライン」

4)安藤広志氏(情報通信研究機構)
 「3D映像の知覚認知メカニズムと評価技術」

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本テーマでは、現在最強の布陣?それを反映してか、会場は満員でした。

最後のパネルの後で、放送関係の方がコメントされました。要約すると、「違和感を感じたり、眼に疲労があるとダメと言われると、なにも作れない」というもので、これは制作者にとっては切実なものですね。私も、ゲーム関係者から、同じようなことを言われたことがあります。

この辺はいろいろと議論のあるところだと思います。個人的には、<静的な(=フレームごとの)視差>だけで、立体映像の安全性が議論されることには違和感があります。かなり前(前々職時代)、科学教育系のコンテンツで、視点から中性子が飛び出るような立体映像を作ったことがあって(核分裂を模倣したもの)、自分でもよくできていたと思いましたが、いまの安全基準からいくと、これはNGですね。なぜって、とんでもない視差を持つフレームがありますからね。でも、実際には、動的なので大丈夫ですし、快感ですらあります。2D映像では絶対に表現できないので、これが立体映像の醍醐味ですね。

いまの日本は、どの分野でも規制の方向に行きますが、これは<成熟した社会>の特徴であって、しかたのないことだと思います。その枠内で、発展できる可能性を模索したいものです。ただ、他のアジア諸国のように、なんでもアリの世界も、ちょっと魅力がありますけれど...
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立体協ワークショップ (3)

先週(2010年11月25日)、立体協主催のワークショップが開催されました。テーマは「最近の3D計測技術について」です。担当幹事は、徳島大学・陶山先生でした。会場は、T's渋谷アジアビル。

再掲すると、講師の方々は、以下です。

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1)パナソニック電工(株) 情報機器事業本部 情報デバイス事業推進部 萩尾健一様
「TOF方式周囲光消去型距離画像センサについて」

2)(株)トプコン 研究開発センター 画像・計測研究室室長 高地伸夫様
「デジタル画像による3D計測とその応用-Digital Photogrammetry法-」

3)コニカミノルタセンシング(株) 販売部 北澤久和様
「レーザーを用いた距離計測について」

4)埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科 若山俊隆様
「格子パターン投影方式三次元形状計測のためのパームトップカメラの開発」

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いまの3D計測技術をほぼ網羅する内容で、私は満足でした!懇親会ではちょっと突っ込んだ話も?

中東は遠い国々

知り合いの、スリランカIT企業・N氏からメールが来て、「いまサウジ・アラビアです」ですと。

サウジに限らず、中東は(距離的にも文化的にも)遠いですね。プラント会社の特例を除いては、日本人一般にも遠い国々と思います。私はもちろん行ったことはありませんし、知人もいません。今後行く予定もありません。

一方、スリランカは知りませんが、隣国のインド、特に私が以前何度か訪問した南方の都市では、フライトが東アジア方面と同じく、中東へ普通に飛んでいます。だから、インド/スリランカの方々にとっては、日本と中東は同じ距離?いえ、日本よりも中東の方が近いのかも知れません。

一度くらいは中東に行ってみたいですね。なにか仕事ありませんか~~

FFTの謎

某プロジェクトで使うFFT(Fast Fourier Transform)のおさらい。あ、おさらいではないです。実はこれまでFFTを使ったことはなかった。無知ですね。

参考書はというと、"Numerical Recipes (1992)"にこってりした解説がありますが、まずは、金谷先生の「これなら分かる応用数学教室(2003)」ですね。まことにお薦めの本です。第3章と第4章が関連します。

FFTというのは、ご存じの通り、複素数の性質をうまく利用して、フーリエ変換の計算を著しく効率化したものです。どれくらい効率化されるのかというと、一次元のFFTを考えると、これは線形変換ですから、まともにやると計算量はO(n2)です。しかるに、FFTでは、O(nlog(n))です。ソーティングの計算量をご存じの方は、効率の度合いがわかるはず。要するに、バブルソートとクイックソートの違い(=えらい違い)ですね。

でも、FFTというのは不思議ですね。元の関数は実数なのに、それを複素数の線形結合として表すわけです。しかるに、元々実数のものを複素数を使って計算することはよくあって、ある種の定積分なんかがそうですね。代数方程式でも、高次になるとこのようなことがあります。そう言えば、最近話題にした、ホログラフィもそうなのでしょうか?私にはこれは、実数の範囲だと敷居が高いものを、ちょっと複素数の世界に入ってしまって、計算をぱぱっとやり、また実数の狭い世界に戻る、というように思っています。複素数の世界は、実数に比べて、極めて広大なのでした。

おっと、これでは、<FFTの謎>ではなく、<複素数の謎>になってしまった...

立体視 (13)

CQ出版社の月刊誌、<インターフェース>2011年1月号に、<OpenGLを使って立体視の絵を作ろう!>という記事を書きました。<3D表示機器の原理と描画プログラミング>という特集の中です。全7章の第4章で、7ページあります。簡単なソースコードも載せています。

ほかに、<3Dに関連する各団体の紹介>というコラムも書きました。3Dコンソーシアム/立体映像産業推進協議会/URCF/三次元映像のフォーラム/日本バーチャルリアリティ学会、の5団体を紹介しています。でも、私なんかが書いてしまってよいのだろうか。

相互相関関数

なぜか、相互相関関数(cross correlation function)を勉強することになりました。というのは、某プロジェクトで、これが出てくるからです。

私は大学は機械系でしたので、振動学の講義で相互相関関数は勉強しました。要するに、関数の畳み込み計算ですね。畳み込み計算が、フーリエ変換すると、積に還元されるという、面白い定理も習いました。

ところで、詳しくは言いませんが、某プロジェクトでの相互相関関数の使い方というのが、結構面白いのです。相互相関関数というのは、信号処理などに出てくるので、時間領域での積分になるのが普通なのですが、某プロジェクトでは、これがなんと三次元空間領域なのです。だから、最初は使い方がよくわからなくて、勘違いしてしまった。このようなアイデアを最初に考えるヒトというのは大したものです。

ところで、前職に、日野幹夫先生の「スペクトル解析(1977)」を置いてきたのですが(私物です)、これに絡めてゲットしようと連絡したのですが、なんと捨てられちゃったんですって!名著なのに~~置いてきた私が悪いのですが、トホホです...

ホログラフィの謎 (4)

先日(2010年11月17日)、電気学会・スマートユビキタスディスプレイ調査専門委員会(私は幹事補佐)で、情報通信研究機構(小金井)を訪問しました。電子ホログラフィの見学です。カラー動画で視域角が15度というのがウリ。先日のCEATECでは、行列で見られなかったのです。

見学会のあと、国分寺駅近くの飲み屋さんで、懇親会をしました。私はご存じのとおり、ホログラフィの知識は皆無なのですが、以前から気になっているところがあって、それは以下の式に関することです。

|UO + UR|2 = UOUR* + |UR|2 + |UO|2 + UO*UR --- (1)

(むむむ、話が飛ぶので、以前のBLOGをご参照ください)

ただし、UOは物体光、URは参照光、です(これらは複素数、U*はUの共役)。Wikipediaの"Holography"の項からの引用です。

気になっているところというのが、式(1)は複素数の絶対値の二乗ですね。複素数について、絶対値をとるということは、元の複素数が持っている情報が減るわけです。なぜならば、ある実数があって、二乗してその実数となる複素数というのは、たくさんあるからです。当たり前の話ですね。

酔っぱらってきたので、懇親会でこの話をしたところ、「バカもの、情報は減らないんじゃ!」と集中砲火にあって、周囲の方々は専門家ですから、もちろん私が間違っているわけです。そこで少し考えてみると、確かに物体光だけの絶対値を取ると、これは情報が落ちますが、参照光を使っているので、この部分の関与が情報を保存するわけですね。式(1)はそれ全体としては実数なのですが、そのなかに複素数が共役項のペアとして潜んでいる、というしくみです。これが<波の干渉>ということなのでしょうか。なんとも不思議なものです。

電源確保問題 (2)

先日、昼まで渋谷で用があり、夕方から国分寺、ということがありました。2時間空くので、パソコンで雑用を片づけるには逃したくない機会です。

しかるに、そのときの私の持参ノートPCは、バッテリがほとんど持たないもので、電源が必須な状況。最近よく使う渋谷ルノアールは、既に朝入ってしまった。もう一度入る勇気はありません。

というわけで、京王井の頭線で、取りあえず吉祥寺まで行き、駅構内をふらふらしていたら、最近オープンしたアトレのスタバに電源がありました。こういうのはウレシイです!というわけで、雑用処理は完了。

ところで、このノートPCというのが不可思議な振る舞いをして、電源に接続しているのに、バッテリがなくなっていくのです。ついには、<0%が使用可能です(電源に接続:充電しています)>という表示となります。そして、しばらくすると(再現性はない)、いきなり100%になるのです。まあ、特に支障なく使えるからいいのですが...

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余談ですが、私は高校1年から2年半ばまで、吉祥寺の近くに単身住んでいました。当時はアトレではなく、ロンロンという商業施設があって、レストラン街でお好み焼きを食べたり、地下のゲームセンターでピンボールをやったりしたものです。ロンロンは2010年3月30日、41年間の営業の幕を閉じたそうです。昔の思い出がまたひとつなくなりました。

立体協ワークショップ (2)

立体協では、以下のワークショップを開催いたします。奮ってご参加ください。非会員の方も(年会費納入の上、)ご参加いただけます。

■□■立体協ワークショップ「最近の3D計測技術について」■□■

日時:11月25日(木)14:00~18:00
会場:T's渋谷アジアビル B101
http://www.tsrental.jp/location/asia/kb101.html 

概要:最近の3D映像ブームは2眼式で進んでいますが、将来的には立体視の生理的要因を満足できる表示技術へ移行すると予想されます。このような場合には、奥行きを正確に計測できる技術が、実写映像を作る上で大いに助けになると考えられます。また、産業用途への3D映像の応用は依然として手堅い市場として残ることも予想され、このような用途には、正確な3D計測技術が必要と考えられます。特に最近になり、天文学的な金額ではなく、なんとか手の届く範囲で計測技術が手に入るようになってきたことは重要だと考えられます。このような背景のもとに、最近の3D計測技術の代表例をご紹介することには意義があると考え、企画いたしました。

なお、同会場にて各ご講演のデモ展示を行います。あわせてぜひご覧ください。

【プログラム】
14:00~14:45 「TOF方式周囲光消去型距離画像センサについて」
パナソニック電工(株) 情報機器事業本部 情報デバイス事業推進部 萩尾健一様

14:45~15:30 「デジタル画像による3D計測とその応用-Digital Photogrammetry法-」
(株)トプコン 研究開発センター 画像・計測研究室室長 高地伸夫様

15:30~15:45 休憩 

15:45~16:30 「レーザーを用いた距離計測について」(仮)
コニカミノルタセンシング(株) 販売部 北澤 様

16:30~17:15 「格子パターン投影方式三次元形状計測のためのパームトップカメラの開発」
埼玉医科大学 保健医療学部 医用生体工学科 若山俊隆様

17:25~18:00 ディスカッション&デモンストレーション
- 各々の方式の特徴とその応用分野について -

18:00~19:30 交流会(参加費2500円)
※同会場にて行います。ふるってご参加ください。

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The Road to Reality (6)

"The Road to Reality"、16章までの数学編を読み終えました!出張の新幹線の中などで、隣の人の視線を気にせず読みました。理解度は??ですけどね。

さて、ペンローズは数学編をどのように締めくくったのでしょうか?

最終の16章は、"The ladder of infinity"という題です。例の、カントールの<無限の梯子>ですね。無限の濃度(cardinality)が、自然数の濃度(aleph null)から始まって、無限に大きな濃度が続いていく、という何とも神秘的な話です。これに絡めて、<連続体仮説>や、<チューリング・マシン>、<ゲーデルの定理>などが出てきます。ペンロースは<ゲーデルの定理>について、どのように言及しているのでしょうか。この部分だけ引用しておきますね。377ページです。

"...There is a common misconception that Gödel's theorem tells us that there are `unprovable mathematical propositions', and that this implies that there are regions of the `Platonic world' of mathematical truths that are in principle inaccessible to us. This is very far from the conclusion that we should be drawing from Gödel's theorem. What Gödel actually tells us is that whatever rules of proof we have laid down beforehand, if we already accept that those rules are trustworthy (i.e. that they do not allow us to derive falsehoods) and are not too limited, then we are provided with a new means of access to certain mathematical truths that those particular rules are not powerful enough to derive.."

16章の最後の節は、"Sizes of infinity in physics"となっていて、物理における無限について言及しています。物理においては、無限の大きさは、せいぜい実数の濃度くらいなのが、ペンローズにとっては"rather striking"だそうですね。ゲーデルの定理の物理への影響については、ペンローズの邦訳「皇帝の新しい心(1994)」や「心の影(2001)」をお読みくださいませ。

さて、17章からは物理編です。34章まであります。あと一年くらいはかかる、長旅となりそうです。

OpenGL SuperBible

"OpenGL News"の2010年11月13日付けポストにて、「"Icare3D blog"というのに、"OpenGL SuperBible 5th edition (2010)"のレビューが載っている」、というので、どれどれと見てみました。この記事は2010年11月3日のポストです。それにしても、3D関連のいろいろなBLOGがあるんですね。

本書の大きな特徴としては、「OpenGL 3.3に準拠しており、deprecatedな機能は全て記述が削除されている」、ということです。これは、"OpenGL Programming Guide 7th edition (2009)"とは正反対であります。後者はdeprecatedのオンパレードですからね。

さて、このレビューではなかなかの評価ではありますが、amazon.comの書評をみると、そうでもないところもあって、実際のところはどうなのでしょう。ここまでが<伝聞情報>の限界、ということで、実際に自分の眼で確かめることにします。後日、自身のレビューを書きます(読めれば)。

FPD International 2010 (2)

FPD International 2010は、初日にアテンドしてきました。本日(2010年11月12日)最終日の午後もアテンドします。

初日の印象としては、お客さんの入りはまあまあでした。注目すべきは、中国や韓国などのアジアの方々が多かったことですね。ブースは、サムソンやLGの韓国勢が好位置をゲット。韓国で開催しているみたい...

当社は、<視機能訓練システム>を出展しています。見た目は地味?ですが、3D立体コンテンツが氾濫する現在、このようなシステムは重要と思います。自身の(立体視機能を含めた)視機能が、どのようなものか知っておくことは大切ですからね。

第14回大阪・淀川市民マラソン顛末記

去る2010年11月7日、第14回大阪・淀川市民マラソン走ってきました!フルです。結果は(ネットで)4時間43分なり。順位としては、平均より少し良かったみたいです。フルは今回で2回めで、昨年の第4回湘南国際マラソンよりもタイムは良かったです。いまの実力はこんなところです。

今回は、6分/キロのペースをどこまで維持できるかの実験をしました。ハーフは2時間を切れるので、このペース自体は多少とも余裕があります。さて、どうなったかと言うと、25キロ付近でちょっとへばりました。ここでペースが落ちた。30キロ付近からは、ついに歩いたり走ったりで、そのままの状態でゴール(最後の5百メートルは走った)。

ざっくりとペースを分析すると、以下のような感じだったでしょうか。

スタート~25キロまで:6分/キロ
25キロ~30キロまで:7分/キロ
30キロ~ゴール:8分/キロ

これを積分すると、ほぼ今回のタイムになります。後半の落ちが激しいですね。

しかし、みなさんまじめに走っていました。というのも、昨年の湘南国際は、着ぐるみや仮装のオンパレードで、湘南でもこうですから、大阪ともなると、ちょっとオーバーですが、ほとんどの人が仮装をして、それこそお祭り騒ぎなのではないか、などと思っていました(阪神優勝のイメージ)。結果は...、仮装はほとんどなし!目に付いたのは、女装のかなり速いヒトと、犬の着ぐるみの私と同じようなペースのヒトくらい。

これは私には衝撃的で、大阪は奥が深い!田舎者の関東人などには理解できない!などと、そのときは妙に感心してしまったのですが、あとあと考えてみますと、淀川の河川敷を走るので、応援の方々がほどんどいないことが理由ですね。湘南国際は沿道の応援がすごいので、仮装をする意義があるわけです。応援の人がいないのに、仮装をするのはさすがに意味はないですね。

知っている人と言えば、フルがO大H先生、ハーフがO大K先生/当社NさんとSさん、でしたが、当日は会わずじまい。周囲は人で溢れかえっていましたから、当然と言えば当然。まあ、誰も知らないというのは、気は楽ですが...

次は、来年1月23日に、第5回湘南国際マラソンを走ります。6分/キロペースで、なんとか30キロまでは行きたい!そうすれば、4時間30分切りが視野に入ります。

HDMI 1.4(a)の謎

(しつこく<謎>シリーズです!)

立体協会員にメール配信される、立体協幹事・伊達さん(NTTコムウェア)による<立体アンテナ658>(2010年11月8日配信)に、"3D Vision Blog"の記事が掲載されていました。元の記事は、11月7日の掲載です。Googleで"3D Vision Blog"と検索すると出てきます。

タイトルは、"3D LCD Monitors Getting HDMI 1.4(a) Support, But is it All That Good?"、というものです。ご存じのとおり、HDMI 1.4(a)の登場により、業界標準のI/Fで3Dコンテンツが視聴可能となったのです。これは一般には歓迎すべきことと捉えられていますが、タイトルを見ると、この記事を書いた人はそうではない?

どれどれと記事を読んでみると、この人の危惧というのは、HDMI 1.4(a)では、FULL HDでは24Hzにしか対応していない、ということですね。対して、Dual-Link DVIを使うと、FULL HDの120Hz frame sequentialができるので、今後のモニタが、(DVIはやめて、)HDMI 1.4(a)だけに対応してしまうと、3Dに関してはスペックダウンしちゃうな~ということだそうです。要約はこんな感じですが、原文もお読みくださいませ。

私はこの辺は疎いので、真偽のほどはわかりません。でも、この記事を読む少し前までは、私はHDMI 1.4(a)では、FULL HDの60Hzができるものとばかり思っていました。ヤバいですね。

この記事へのコメントとしては、<将来的にはFULL HDの60HzがHDMIに含まれる>、とのことでした。だから、あまり心配ない?

FPD International 2010

FPD International 2010が幕張メッセで開催されます。会期は2010年11月10-12日の三日間。

当社は、<3Dディスプレイ2010>のコーナーにて展示します。URCFの枠内です。

私は初日(終日)と三日目(午後)に現地にいると思います。たくさんの方々のご来場を期待しています。

ノートPCのファン暴走の謎 (3)

ノートPC(某V)、本日(2010年11月8日)意を決して修理に出します!

やっぱり出した方がいいな~と思っていたら、自宅のノートPCも壊れて(これも某V)、出す機会を逸したのですが、これが修理から戻ってきたので、覚悟を決めたのです。

とりあえずは、自宅のノートPCを持ち歩いて、仕事をいたします。GPU付きでちょっと重いのが難点。バッテリの持ち時間も短いです。

スポーツの秋

みなさま、スポーツの秋を如何お過ごしでしょうか?私の(過激)スポーツ週間は以下の通りです。

1)御殿場時之栖シニアサッカー大会(2010年10月30-31日)
2)第14回大阪・淀川市民マラソン(2010年11月7日)

1)は既に終了しました。30日はほとんど台風直撃。さすがに20分ハーフのところを20分一本勝負と短縮。31日は台風一過で快晴、とはいかなかったですが、まずまずの天気でした。結果はダメでした(2分2敗)。

しかし、台風のなか、いい歳の大人がボールを必死に追っている姿は、傍から見るとかなりの奇行と思います。日本サッカーの父、デットマール・クラマーは、「サッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にする」という名言を残しましたが、これは間違いですね。「サッカーは子どもを大人にし、大人を子どもにする」が正しいです。

2)はこれからです。天気だけはよくなってほしい!生きて大阪から戻ってきたいです。

視差角の謎

一昨日(2010年11月2日)、立体協主催の第2回<立体映像セミナー>が開催されました。

早稲田大・河合隆史先生が、「3D元年のコンテンツ制作と人間工学的アプローチ」という演題でご講演されました。いろいろと参考になりましたが、<視差角>についても言及されました。<視差角>とは、ディスプレイ面を見たときの輻輳角θと、立体視によりディスプレイ面から離れた空間を知覚したときの輻輳角θ'との差です。すなわち、<視差角>=θ'-θです。「これが1(deg)以下でなければいけない」などという、<立体映像の安全性>にまつわる議論があるわけですね。

さて、河合先生は、<視差角>について、以下の近似式を示されました(使った記号は忘れた)。

θ'-θ=ε/ D --- (1)

ここで、εはディスプレイ上の視差、Dは視点とディスプレイ面との距離です。

式(1)によれば、簡単に<視差角>が計算できますね。でも、これは近似式です。では、オリジナルの式や如何に?私はこういうのは気になるので、その場で計算してみました。

まず、

tan(θ/ 2)=d / D --- (2)

です。但し、dは両眼間隔の半分です(私のノーテーション)。さらに、

d / tan(θ'/ 2) + (ε/ 2) / tan(θ'/ 2) = D --- (3)

が成り立ちます。ちょっとわかりづらいですが、ふたつの三角形の高さを足したのです。

式(2)と式(3)からdを消して、整理すると、

tan(θ'/ 2) - tan(θ/ 2) = ε/ (2D) --- (4)

正確な計算はこれで終わりですが、ここで、角度αが小さいとき、

tan(α)≒α --- (5)

と近似できます(テイラー展開で一次の項のみ採用)。たとえば、α=5(deg)=0.0872..(rad)くらい大きくても、tan(α)=0.0874..、ですから、かなり正確です。式(4)に式(5)を適用して、

θ'-θ=ε/ D --- (1)

が得られました。オシマイですが、これをやっている間、講演を聴き逃してしまった...

アメリカ口語教本・上級用 (2)

昨日(2010年11月1日)のNHK朝7時のニュースに、今年のノーベル化学賞受賞者・根岸英一先生が生出演されました。

出勤前に、ボーっと見ていたのですが、根岸先生が若かりし頃、英会話の勉強をするのに使ったという、かなり古そうな本をスタジオに持参されました。カメラがアップになったので、どれどれと見てみると、これは「アメリカ口語教本・上級用」ですね(実は、<上級用>だったかどうかは確認できず、でも、先生のことですから、<上級用>であると勝手に解釈)。本書は初版が1957年に出ていますから、この頃のものだと思います。鉛筆で書き込みがビッシリでした。

当時は、もしかしたら本書くらいしか、きちんとした英会話テキストというのはなかったのかも知れません。対して、今は巷にたくさんの教材があふれています。でも、成果があがったという話はあまり聞きませんよね。これほど多くの教材があれば、日本人のほどんどの人は、英語がペラペラになっていてもいいはず。でも、残念ながらそうではない。

これは持論ですが、どのようなテキストであっても、相応にがんばれば成果を上げられるのであって、教材に選択肢があるがゆえに、ちょっとかじって成果が上がらないと、教材のせいにすることができるわけです。選択肢が多いのも考えものかも知れませんね。

立体視 (12)

いわゆる<平行法>によって、立体映像を制作する場合、<交差法>に比べて、メリットが二点あると言われます。

1)台形歪み(keystone effect)が出ない。
2)画像を横にシフトさせることによる、視差ゼロ点の制御が後処理で可能

1)は議論の余地のないところですが、2)はどうでしょう?

私見では、<画像のシフト量>は、立体設計(私の造語:立体視のための各種パラメタ設計の意)時に一意に決まるべきであって、2)を<平行法>のメリットに含めることに、ちょっと抵抗があります。

画像のシフトとは、カメラ間隔の距離分、(これを画像スケール換算して、)右目画像を右に、左目画像を左にずらすことです。仮に全くずらさなければ、無限遠点がモニタ上に定位されることは、よく知られています。適切なシフト量だと、無限遠点は無限遠点に結像することになります。

それでは、たとえば、適切なシフト量の半分だけシフトさせるとどうなるのでしょう。この場合、無限遠点は、モニタよりも後方のどこかに定位しますが、本来無限遠点に定位するべきものですから、再生された三次元空間は、歪んで見えるはずです。多少、前のめり?になっているような感じでしょうか。

しかし、こうして書いてみると、<画像シフト>という言い方はちょっと誤解を招きますね。つまり、無限遠点がモニタ上に定位するような状況というのが、既に不適切にシフトされているのであって、<画像シフト>とは、それを適切に戻すという行為なのです。ですから正しくは、<画像の逆戻しシフト>、などと言うべきでしょうね。
プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM・SIGGRAPH(Professional Member)/情報処理学会(正会員、CVIM会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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