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イノベーション・ジャパン2012

本日(2012年9月28日)は、「イノベーション・ジャパン2012」に行ってまいります。

<国内最大規模の産学マッチングイベント>とうたわれています。大学で行われている最先端の研究成果が、一気に見られるので便利です。会場は、東京国際フォーラム(東京都・有楽町)、主催は、科学技術振興機構(JST)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)です。

おととし行ったときは、当社大阪のIさんに、会場でいきなり会ってビックリしました。O大の仕事をされていて、それの説明員としてアテンドしていたのでした。
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Warner's Randomized Response Model

手っ取り早く統計学の基本をさらう必要が生じたので、amazon.co.jpのレビューなどを参考に、石村園子先生の「やさしく学べる統計学(2006)」を読んでいました。高尚さはありませんが、高速復習にはよい本です。何せ、正規分布以外は全て忘れたのです。F分布ってなんだっけ?

本書の30-31ページに、"Warner's Randomized Response Model"というコラムがあります。私は知らなかったのですが、面白いのでご紹介しましょう。

高校生に対し、たばこを吸ったことがあるか、というアンケートをするという設定です。おおよその喫煙実態を知りたいので、匿名でよいのですが、やはり高校生としては、イエスとは書き難い。さて、本音をうまく引き出すには、どうアンケートを工夫するか、という問題です。

"Warner's Randomized Response Model"の考えでは、アンケートは以下のようにします。イエスと書く高校生は、以下のふたつを足した集団となります。

1)コインを1回投げて、表だったとき、たばこを吸ったことがある高校生(←喫煙したかという設問)
2)コインを1回投げて、裏だったとき、コインをもう1回投げて、表だった高校生(←表だったかという設問)

つまり、アンケートにイエスと書いた高校生は、1)と2)の全く異なる設問の結果が足されているわけですが、2)は確率で計算できるので、結果として1)の確率が推定できる、ということです。2)のケースがあるので、1)に該当してイエスと正直に書いても、万一バレた場合、2)であったと言えるわけです。

サンプリングが多くなければ誤差も大きいでしょうが、なかなか面白いと思いました。でも、まだこのようなアンケートを私は見たことがありません。

解析接続の謎 (2)

常に(でもないけれど)アタマから離れない<解析接続>の謎。いくら考えても不思議です。これを神秘でなくして、何を神秘とする?

私の蔵書で<解析接続>の簡潔な説明は、以下にあります。

1)寺沢寛一先生「自然科学者のための数学概論 増訂版(1983)」201-202ページ
2)高木貞治先生「定本 解析概論(2010)」244-248ページ
3)志賀浩二先生「複素数30講(1989)」187-189ページ

これらの説明はよくわかります。ええ、わかりますとも!では、わからないところはどこか?

はじめの収束円に対し、その円の中心ではない点の周りに級数展開すると、この収束円は、はじめの収束円をはみ出してもよいとされます。ここが腑に落ちません。はみ出してもよいのであれば、はじめの収束円をより大きくとればよいのではないでしょうか。円周上に特異点があるからそれ以上大きくできない、との説明もありますが、収束円の定義では、その円外の全ての点で発散するのではなかったか?これと矛盾すると思うのです。もともと同じ関数を表わしているのですから、級数の形が違っても、収束円が異なるはずはないと思うんですけどね。

...などということを、先日某バーミヤンで餃子などを食べながら、東京工芸大・宮澤さんにグチッていたら、複素関数の可視化を研究されている宮澤さん曰く、「級数の形が違えば、収束円が異なるのは当然では?」と、さらっと言われました。あ、そうか、そうですね。適当な問題で確認してみます。

CGプログラミング講義 (8)

本日(2012年9月25日)から、M大学非常勤講師のお勤めが始まります。今年で早くも4年目です。全8回。

湘南新宿ライン、ちゃんと動くかな?

第28回京都賞記念ワークショップ

先日の日本バーチャルリアリティ学会大会(2012年9月12-14日、慶応義塾大学)における配布物に、「第28回京都賞記念ワークショップ」の案内がありました。大会期間中は気が付かず、いま見ています。

タイトルは、「コンピュータグラフィックスとバーチャルリアリティ~その原点から、未来展開を考える~」というものです。どれどれとプログラムを見てみると、京都賞受賞者のSutherland博士の講演がメインイベントですね。これは聴いてみたい!古き良き時代のE&Sマシンは、3DCGフリークの憧れだったのです。

それから、司会が山口富士夫先生(早稲田大学名誉教授)。1980年代後半~1990年代前半における形状処理のプログラミングでは、山口先生の書籍に多大なお世話になりました。スプラインその他の自由曲線/曲面は、これらを参照して実装しました。読みやすかったです。いまは手元にないのが残念。

本ワークショップは、2012年11月12日、国立京都国際会館にて開催されます。参加費は無料のようですが、事前登録が必要とのことです。

天地明察 (4)

冲方丁さん著「天地明察」角川文庫版、読み終えました!

同名の映画を観ることになったので(夫婦50割引)、なんとかその前に終えました。映画観賞は2012年9月17日、湘南テラスモールにて(地元民は<テラモ>と言っている)。

映画と原作の違いですが、蝕の予想を外したことから授時暦に誤りがあるとわかり、失意の元に渋川晴海が関孝和を訪ねる場面まではだいたい同じです。然るに、そのあとの大和暦(貞享暦)がめでたく採用となるまでは、かなり違いますね。特に、映画の最後の場面、京都での「蝕かハラキリか」などというシーンは、原作にはありません。クライマックスを作りたい気持ちはわかるものの、ちょっとやりすぎ?それから、蝕ってそんなに頻繁にあったのでしょうか?

ところで、私が調子に乗って出した問題(↓)ですが、

http://kanouy.blog9.fc2.com/blog-entry-699.html

当社大阪の、O大数学科卒Mさんに解いていただきました。もちろん<明察>であります。ほぼ一瞥即解でしょうか。Mさんにはちょっと簡単すぎましたね。もっと難しい問題を考えないと...

輻輳と調節の不一致問題 (4)

先日の、第17回日本バーチャルリアリティ学会大会(2012年9月12-14日、慶応義塾大学・日吉キャンパス)において、<輻輳と調節の不一致問題>に関するご発表がありましたので、お知らせしておきます。

セッションは「31B:視覚」(三日目)です。東芝の方と、名古屋大学の方が、それぞれ関連の発表をされました。詳しくは予稿集をご覧いただきたいのですが、私なりの理解は以下の通りです。

1)立体視を正常に行える人は、輻輳と調節の変化は合致しているか、多少乖離があったとしても安定している。輻輳に誘発される調節の矛盾は、被写界深度の範囲で許容できる。被写界深度は瞳孔径の関数なので、許容度は周囲の明るさが関係する。
2)立体視を正常に行えない人は、輻輳と調節が安定せず、振動したりする。これが眼精疲労の原因となっている可能性がある。

だんだんと確信に迫ってきましたね。今後の研究が楽しみです。

三次元映像のフォーラム (4)

先日(2012年9月8日)、三次元フォーラム<脳・視覚機能研究シンポジウム>がありました。場所は(株)島津製作所どの東京支社2Fイベントホール、です。

角文雄先生(埼玉工業大学)による、「上映環境条件を考慮した立体映像の制作」に関してひとこと。同氏は富士通ご在籍のおり、1985年<つくば博>及び1990年<花博>、の立体映像制作に関わられました。これら映像を体験されたかたは、強烈な印象を持たれたと思います。私もそれに洩れず、その影響で、それを業務とする会社設立にまで参加してしまった。その顛末は、次回発行される3Dフォーラム会誌に、随想風に書きました。私の人生を変えた(?)映像表現と言えます。

講演会後の懇親会で、角先生と暫し話をする機会を得ました。1980年代の古き良き時代(?)の話が続きました。いまは3DCG技術は成熟し(SIGGRAPH論文を見よ!)、さまざまな標準化も進められていますが、当時はそれこそいろいろな斬新な技術がキノコのように出てきた混乱の黎明期(3DのAPIはいくつあったのだろう?)。どちらが面白かったかと言えば、まちがいなく当時でしょう。

立体映像については、私は臨場感が最優先なので、近頃の3DTVはあまりにサイズが小さい故に、どうかな~という感じなのですが、この刷り込みも、やはり上記映像の影響があると思います。

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帰りは、ラーメン協議会会長P社Sさん推薦の、<二代目つじ田>(神田御茶ノ水店)を覗きに行ったところ、長蛇の列だったので、退散いたしました。

天地明察 (3)

渋川晴海が関孝和に挑戦すべく、熟慮の末に編み出した問題が、「天地明察」角川文庫版(上)167ページに図解されています。165ページの図であればよかったのですが、難しくしようとして<無術>となってしまった。でも、165ページの図であれば、これは簡単ですね(15(√2-1)/7だと思う)。ということは、この時代に平方根はあったということですね。でも、無理数一般に対する理解はどうだったのでしょう。

ところで、私も渋川晴海にならって、問題を考えました!構想30分。似たような問題を見たことはありません。

(ここから)--------------------------------------

xy平面において、

y = 1 / (1 + x2) --- (1)
y = 0 --- (2)

で挟まれる領域をD1

x2 + (y - 1)2 = 1 --- (3)

の内部の領域をD2とする。

D1∩D2 = D3 --- (4)

とすると、

d = (D2 - D3) / (D1 - D3) --- (5)

を求めよ。

(ここまで)--------------------------------------

渋川晴海の問題のように<無術>でないことを祈ります。そうでなければ、関孝和なら一瞥即解でしょうか。制限時間は10分です。賞品等はございません。

第17回日本バーチャルリアリティ学会大会 (4)

本日(2012年9月14日)は、第17回日本バーチャルリアリティ学会大会の三日目です。

昨日ですが、午前中はセッションをふたつ聴講しました。ひとつは、「21A:VRが変わる、文化が変わる、学会が変わる」、もうひとつは、「22A:トップコンファレンス採択論文紹介」です。

前者は、新進気鋭の若手研究者による、斬新なアイデアのプレゼンテーション。しかし、いろいろな考えがあるものです。これはまとめられない。というか、まとめる必要もありません。発表者のひとり、田中浩也さん(慶応大)は、学生のとき(東大院)を知っているのですが、この方の発想はすごいですよ。

後者ですが、個人的には、梅谷さん(東大院)の研究に興味を持ちました。工学のバックグラウンドを武器にした、インタラクティブなモデリングの研究です。既に国境のない活躍をされています。

招待講演は、猪子寿之氏(チームラボ代表)。これはかなりのインパクトがありました。何より、このようなプロジェクトで収益をあげ、きちんと会社を運営しているのが素晴らしいと思いました。私の<アート>の定義は、「それをお金を払って買う人がいること」です。

恒例の懇親会は、キリン横浜ビアビレッジにて。工場見学付き。普段あまりお会いできない方とも歓談でき、誠に有意義でした。おつかれさまでした。

第17回日本バーチャルリアリティ学会大会 (3)

本日(2012年9月13日)は、第17回日本バーチャルリアリティ学会大会の二日目です。

昨日の初日ですが、セッションに少し参加、論文委員会に参加、企業展示のアテンド、まったくの別件のフォローなどでした。コマ切れで、ちょっと慌ただしかった。

夕方から、舘暲先生(慶應義塾大学特任教授/東京大学名誉教授)の基調講演を聴きました。VRの生き字引のような先生ですから、これまでのVR発展の歴史を、先生自身の研究対象である<テレイグジスタンス>を核として、総括いただきました。

その中で、いまの3Dが何故流行らないか、ということについてコメントされました。ここでは繰り返しませんが、まったくその通りだと思います。というか、私も同じことを機会のあるごとに言ってきたのですが、特に根拠があったわけではなく、経験に基づいた直観でした。でも、それの裏付けが取れたようで、ちょっと嬉しい。

第17回日本バーチャルリアリティ学会大会 (2)

本日(2012年9月12日)から三日間、慶応義塾大学(日吉キャンパス)にて、第17回日本バーチャルリアリティ学会大会が開催されます。

当社は企業展示(ATHENA)をするので、私はそれのサポートをします。また、本日12~14時、論文委員会があります。更には、正規の参加登録をしているので、面白そうなセッションに参加します。舘先生の基調講演も拝聴する予定です。

ご参加される方、現地でお会いいたしましょう!

今後のマラソン予定 (12)

暑い夏が過ぎると、マラソンシーズン到来です。既に以下のふたつが確定です。

1)第7回湘南国際マラソン(神奈川、2012年11月3日、フル)←四年連続
2)2013湘南藤沢市民マラソン(神奈川、2013年1月27日、10マイル)←二回目

2)は、2011年の最初の大会に参加しました。2012年は、東京マラソンと同じ日だったので、これはムリ。実はこの大会、地元民(というか私の周り)にはあまり人気がありません。たぶんですが、同じコースを二回廻るからでしょうか。でも、江の島がスタート/ゴールなので、観光には良いですよ!ぜひご参加ください。

大阪マラソン2012(大阪、2012年11月25日、フル)は、落選しました。早々に予約した、大阪城近くのホテルをキャンセルしなければ。東京マラソン2013(東京、2013年2月24日、フル)も、プレミアム会員特典の先行エントリは落選、いま一般枠の結果待ちです。

天地明察 (2)

前回の続きです。

冲方丁さん著「天地明察」角川文庫版(上)113ページに、主人公の渋川晴海が、例の問題((上)24ページ掲載)の解答を、出題者の村瀬義益に見せる場面があります。ついに解けた!解答は以下のようです。

「...まず勾股を相乗し、これを二段(二倍)。さらに勾股弦の総和にて除(割る)。これに弦を乗(掛ける)し、また勾股の和にて除なり...」

この計算をすると、確かに30/7になります(勾=9、股=12、弦=15)。すなわち、

(9 x 12 x 2) / (9 + 12 + 15) x 15 / (9 + 12) = 30/7 --- (1)

簡単な計算で解けるんですね。でも、どのような意味なのかよくわかりません。というか、自分は別のやりかたで解けたので、これを解読する気力はないです。どなたか同じ解法を考えた方、教えてくださいね。

ちなみに、私の解法を書いておきます。三角形の各辺に関する連立方程式を解けばよろしい。記号の意味は自明なので省略。

x + y + 2r = 15 --- (2)
x + (1 + 8/5) r = 12 --- (3)
y + (1 + 6/5) r = 9 --- (4)

これを解くと、

2r = 30/7 --- (5)

となります。

三次元映像のフォーラム (3)

明日(2012年9月8日)は、三次元フォーラム<脳・視覚機能研究シンポジウム>があります。プログラムは以下です。お休みではありますが、内容が興味深いので行ってまいります。午前はヤボ用があるので、午後からの参加になる予定です。

日時:平成24年9月8日(土)
場所:(株)島津製作所 東京支社 2Fイベントホール

《プログラム》
10:00 - 15:15 【講演】
10:00 - 10:15 挨拶・座長:羽倉 弘之(三次元映像のフォーラム:代表幹事)
10:15 - 11;15 講演1『fNIRSを用いた3D映像注視時の脳活動の検討』半田 知也(北里大学医療衛生学部 准教授)
11:15 - 12:00 講演2『立体映像が視覚機能に与える影響:調節と輻湊』奥山 文雄(鈴鹿医療科学大学 教授)

13:00 - 13:45 講演3『上映環境条件を考慮した立体映像の制作』角 文雄(埼玉工業大学 教授)
13:45 - 14:30 講演4『立体映像における安全性評価と個人特性』永谷 広行(東芝)
14:30 - 15:15 講演5『3D映像評価への取り組みと課題について』 太田 啓路 (QXD 代表取締役)

15:20 - 16:20 【パネルディスカッション】
         『新測定実験結果と今後の研究』(畑田 豊彦、半田 知也、奥山 文雄:司会 羽倉 弘之)

16:30 - 18:00 【実験研究】
16:30 - 17:00 『脳機能検査装置:説明』(井上 正雄:島津製作所産学官PJ)
17:00 - 18:00 近赤外分光法による計測および解析実演(最新鋭の機種による)

18:00 -     【交流会】(無料)

Unity

遅ればせながら、当社でもUnityを使い始めました。Unity Technologies社(この会社の国籍はどこなんだろう?)の製品で、以前から定評のあるものですね。ユーザさんも多いのではないでしょうか。

当社ではこれまで使う機会がなかったのですが、某プロジェクトでほぼ必然的に使うことになりました。

さて、誰にやってもらおう?私のポリシ(のひとつ)は、「好きこそ物の上手なれ」。つまり、興味をもってやってもらいたいな~と思いました。そこで、それとなく社内メールを打ってみました。すると、Unityに興味を持っている人が、思いのほか多いことがわかりました。ちょっと嬉しい。

結局、Unity使いはTさんになったのですが(プロジェクト編成は私の裁量ではない)、Sくんもかなりやりたかったようで、「非常に残念!」と言っていました。先日、プロジェクトのキックオフで大阪に出向いたのですが、その前夜にSくんを誘って、残念飲み会をやりました(キャベツ食べ放題の店)。割り勘だったけれど。

SIGGRAPH2012

先日(2012年9月3日)、SIGGRAPH2012報告会に行ってまいりました。DCAJどのの主催です。

プログラムは以下でした。

15:00-15:05 開会のご挨拶及びSIGGRAPH2012でのDCAJの活動について
        (DCAJ専務理事 鷲見良彦)
15:05-15:55 講演「SIGGRAPH2012 ~テクニカルプログラム&展示会報告~」
        (日本大学講師・映像新聞論説委員 杉沼浩司)
15:55-16:00 休憩
16:00-17:00 講演と上映「SIGGRAPH2012 Computer Animation Festival 入賞作品抜粋上映と解説」
        (女子美術大学大学院教授 為ヶ谷秀一)

やはり私の興味はテクニカルなほう。というわけで、杉沼さんのご講演についてです。

ペーパー・セッションでは、ディスプレイのセッションが開設されたそうです。これまでのSIGGRAPHでは、ハードウェアと言えばGPU系の話題が多かったのですが、これは新規分野ですね(SIDの領域か?)。その中では、MITの「テンソル・ディスプレイ」がおススメだそうです。でも、「テンソル・ディスプレイ」とは何ぞや?ちょっと読んでみようかな。日立・小池さんからも、さっそく関連情報をゲット。

e-Techについては、日本勢にキビシイコメントも...

SIGGRAPHは会員なので、必要なマテリアルはネットから取れるのですが、やはり実際に参加した方の話を聞くのは、有意義であります。ありがとうございました。

天地明察

連れの勧めで、「天地明察」という小説を読んでいます。2010年本屋大賞受賞作。内容ですが、日本独自の暦を作るという、江戸時代初期の実話です。作者は冲方丁(うぶかたとう)さん。私は寡聞にして存じませんでしたが、他方面で活躍されている方のようですね。

私が読んでいるのは角川文庫の(上)(下)版です。(上)24ページに、図解入りの数学の問題があります。「直角を挟む辺が9(寸)及び12(寸)の直角三角形に内接する、同一のふたつの円の直径を求めよ」。答えは30/7(寸)です。当時の世界的な数学者、関孝和は、この問題を一瞥で解いたとのことでした。

私も少し考えたのですが、思ったほど簡単ではありません。主人公の碁の達人、渋川春海も最初は解けなかったようです。少なくとも、私がいま読んでいる個所の段階では、解けていない。

本書は面白く、普通ならばスラスラと読み進められるところですが、どうも読む速度が遅いです。なぜかと考えてみると、上記問題が引っかかっているみたいです。ということは、この問題を解かないと、先に進まない?

このモヤモヤした気持ちを解消すべく、この問題をきちんと解くことにしました。幸いにも何とか解けたのですが(三元連立一次方程式を解いた)、なかなかの良問と思いました(問題が解けなければ、本記事はなかったであろう)。数学に自信のある方、本屋さんで上記ページをチラ見して、問題をご確認の上、チャレンジください。速攻で解けない限りは、関孝和のほうが上手というわけです。

立体視3DCGアニメーション制作 指導者向けセミナー

先日(2012年8月27日)、「立体視3DCGアニメーション制作 指導者向けセミナー」に参加いたしました。主催はCG-ARTS協会どの、講師は宮島英豪さん(S3Dスーパーバイザー)です。

私はもちろん制作者ではなく、実習もあるというのでビビっていましたが、初めて使うMayaやAfterEffectはなかなか楽しいものでした。このような機会でなければ触れません!しかしまあ、Mayaの機能の多そうなこと...

本セミナ内容の詳細は、以下のHPをご覧ください。

http://www.cgarts.or.jp/seminor/information/120629/index.html

当日は、午後の遅くに遠方で所用があったので、半分(3時間)しか聞けなかったのですが、それでも楽しめました。特筆すべきは、Mayaの立体視サポート。カメラモデルとして、"Parallel"、"Converged"、"Off-axis"の3種類が装備されています。結局のところは、"Off-Axis"を使うのがベストなのですが、"Parallel"、"Converged"があるので、それらの比較が瞬時にできます。今回のような教育目的には最適でしょう。

たとえば、"Converged"と"Off-axis"の比較。前者は周辺で上下ズレが生じますが、後者では出ません。従って、後者が優れているわけですが、これらの比較が簡単にできます。やはり上下ズレはダメだと再確認。目が疲れます。

宮島さんの説明は非常にわかりやすく、お勧めのセミナであります。
プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM・SIGGRAPH(Professional Member)/情報処理学会(正会員、CVIM会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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