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コンピュータ将棋

週刊文春2010年6月10日号をパラパラとめくっていて、棋士・先崎学氏のコラムに眼がとまりました。88ページです。将棋に関する連載ものですね。

先日の、名人戦の話です。羽生名人が四連勝で防衛したヤツですね。でも、先崎氏によると、スコアはともかく、結構接戦だったそうです。その中で、第三局の終盤戦の話題がありました。この場面、羽生名人の玉が詰むのか/詰まないのか、よくわからん、ということだったそうです。よほどの難局だったようですね。氏は少し考えて、詰まないという結論を出した。

ところが、いまの将棋の記者は、コンピュータを使って、詰むのか詰まないのかを検証するのだそうです。この場合も、先崎氏はのちほど記者に訊いて、「どうも詰まないようです」という回答をもらって納得、という話。

終盤の、手数も限られている状況では、コンピュータは人に比べて無類の力を発揮することは、想像に難くありません。たぶん、詰将棋では、プロ棋士をも凌駕するでしょうね。何せ、総当たりでの検証ができますからね。つまり、ヒトのように間違うことはない(もっとも、プログラムを作るヒトが間違う可能性はある)。

さて、私がこのコラムを読んだときの疑問ですが、、、

ある場面で、コンピュータが詰みを見出したとしましょう。仮にそれが先手番だったとします。すると、二手前の状況での、先手番での、後手玉の詰みの有無が計算できます。これも詰みが見つかると、どんどん遡っていって、遂には最初のコマ並べのところまで行っちゃった、などとはならないのでしょうか。そうなると、将棋は<先手必勝>ということになります。私は、将棋は双方が最善手を打つ限りは、引き分けになると思っているので(統計上<後手必勝>ということは恐らくない)、たぶんですが、遡ったどこかの時点で、詰みがなくなる、ということでしょうね。ということは、直後の後手の手が、潜在的な悪手であったというわけです。でも、このクリティカル・ポイントの研究は、まだされていないでしょうね。このポイントが、序盤なのか/中盤なのか/終盤なのかが興味あるところです。

上記の計算は、あくまでも可能性の話であって、実際には、量子コンピュータでも現れない限りは計算できないわけですが、こういうのに対し、力ずくの計算ではなく、数学的証明はないのでしょうか。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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