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立体視 (9)

昨日(2010年8月16日)の続きです。式(1)を再掲すると、

h' = α2h / {1 - (1 - α)(h / D)} --- (1)

ですが、オブジェが飛び出すのではなく、引っ込んだ場合には、式(2)です。

h' = α2h / {1 + (1 - α)(h / D)} --- (2)

ここまでは、本BLOGの2010年7月28日付記事<立体視 (7)>のコピペであります(日付だけは変えた)。

さて、昨日の議論と同様、式(2)も、α>1.0でも当てはまります。ただ、式(1)と異なるのは、式(2)の分母がゼロまたはマイナスとなり得ること。こうなるとヤバいので、式(2)は以下の制約があることになります。

1 + (1 - α)(h / D) > 0 --- (3)

式(3)を整理すると、

α < 1 + (D / h) --- (4)

式(4)は、Dとhの関係から、モニタ拡大率αを制限する式です。たとえば、モニタから奥まった点が、モニタから距離Dに認識された場合(つまり視点から2Dの距離の場合)、式(4)でh=Dとして、α<2が得られます。つまり、このような場合、モニタサイズを倍にしてはいけません。また、無限遠点の点が認識された場合、α<1となり、モニタは全く大きくできません。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員、CVIM会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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