FC2ブログ

NIH症候群

先週のSIGGRAPH Asiaで、CGAL(=Computational Geometry Algorithms Library)のコースを聴いていたのですが、講師のかた(フランス人)が、「CGALプロジェクトは、Not Invented Here Syndromeではありません!」と言っていました。日本語では、<NIH症候群>と言って、とにかく自分で作る、というようなことですね。よい意味には使われません。

いわゆる<自前主義>というのは、日本ではかなりはびこっていますが、英語でもこの言葉がある、ということは、海外でもこのような思考原理はある、ということですね。ちょっと安心。ちなみに、私はNIH症候群は好きではない(よいものはできるだけ利用したいタイプ)。

ただ、ソフトウェアの分野は難しいですよね。既存のライブラリがあったとしても、よほどフィットしなければ、データ構造が合わないとか、効率が悪い、信用できない、などのような理由で、結局自前で作ることが多いのは、万国共通の現象なのです。ハードウェアに比べて、ソフトウェアの進歩が遅いのは、このあたりに原因のひとつがあるのかも知れません。

ちなみに、CGALは、アプリとのデータ変換を可能な限りなくすように、うまく設計しているようです。結構すぐれものかも知れませんよ。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

---------------------

前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード