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原発事故報道で使われる数学

原発事故のニュースが連日報道されています。内容はかなり専門的ですね。たとえば、<シーベルト(Sievert)>などという単位は、通常はお目にかかりません。シーベルトという単位を知っている国民の割合は、ダントツで日本が高いでしょうね。マイクロとミリの換算もお手のものです。

ところで、それに付随して、数学的な解説も散見されます。これが結構難しいと思うのです。

たとえば<半減期>。ヨウ素131の半減期が約8日というのも、既に周知ですが、もしかすると、8日で半分になるのだから、16日で全部なくなっちゃう、などと考える方もいらっしゃるかも知れません。これはもちろん間違いで、放射性物質は指数関数で減りますから(つまり、現在の分量に比例した速度で減ってゆく)、減る割合はどんどん小さくなっていきます。そして、無限時間経ったときになくなる、というわけです。きちんと説明しようとすると、そんなに簡単ではないはずです。

あるいは、シーベルトの時間当たりとか、年あたり、というくだり。これもかなり混乱を招いていますね。シーベルト/時というのは、ある意味、微分とみなしてもよいですが、シーベルト/年というのは、これは積分と言えますね。この違いの解説が、自然言語ではなかなか難しいので、「ほうれんそうを食べ続ければ...」などという話になってしまいます。私には、「食べ続ける」という表現が非常に奇異に聞こえるのですが、他によい表現もないですしね。
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No title

分子数は有限ですので、有限日数で収束するのではないでしょうか? うーん、私がなにか考え違いしているのかも・・・

No title

お久しぶりです、お元気ですか?
確かにそうですね。実世界は有限ですからね。でも、やはり結構かかりそう。

No title

ご無沙汰しております。こちらは元気にしております。
加納さんも、お元気そうで何よりです。ブログいつも楽しみにしています。

アボガドロ数は巨大ですからね。:-)
プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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