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これからの「正義」の話をしよう

私は偏屈なので、ベストセラー本は避ける傾向にありますが、サンデル教授の「これからの「正義」の話をしよう(2010)」(原書は"JUSTICE - What's the Right Thing to Do? (2009)")はさすがに無視できなくなってきて、ついに買いました。元々このようなテーマには興味がありますので、もっと早く買ってもよかった。

いま第3章まで読みました(全部で10章あります)。ここまでの感想としては、ひとえに<論理の組み立て方の勉強になる>、ということです。このように、論理をグイグイと推し進めるさまは、なかなか日本の著作には見られないところです。翻訳もいまのところ、なかなか読みやすいです。

ただ、ところどころに違和感がありまして、たとえば、冒頭で、「ハリケーンで被害にあった人に対して、家の修理代や水を高く吹っ掛けるのは不当か否か」、という問題提起がありました。このような提起は、たぶん日本ではあり得なくて、こんなことをやってしまった人は、恐らくですが、社会的に抹殺されると思います。いま地震被災地の惨状が報道されていますが、このようなことは私の知る限りはないはずです。というか、あってはいけない。

それが、アメリカでは、上記の議論が一応成立するらしいです。もちろん、感情的には日本人とそんなに変わりはないと思うのですが、それでも、意見することは自由なので、まずそれは聞きましょう、という社会の了承があるのでしょうか。

私などは、上記の問題提起などは、「議論の余地なし」「こんな議論に肯定的主張する人の人格を疑う」などとなってしまうのですが、それでも、あらゆる可能性を考えて議論しようとする姿勢に対しては、何かしら敬服する(或いは羨ましい?)思いはありますね。読み進めるのが楽しみです。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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