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これからの「正義」の話をしよう (3)

サンデル教授の「これからの「正義」の話をしよう(2010)」(原書は"JUSTICE - What's the Right Thing to Do? (2009)")を、読み終えました!さすがベストセラー本、読後感は良いです。もっとも、難しくていろいろとわからないところがありました。まあ、普段なかなか考えないことが書かれてあるので、やむを得ませんか...

正義の拠り所として、著者は最初に三つ挙げています。すなわち、幸福(Welfare)、自由(Freedom)、美徳(Virtue)です。結論として、著者は美徳(Virtue)に基づくものが、最も優れているとしています。この結論を導くため、延々と論理を尽くすのですから、大したものです。

しかし、美徳を重んじるのは、日本人には当たり前のような気もしますが、アメリカではこれまでの歴史的経緯から、必ずしもそうではないようですね。

折しも、先日(2011年4月16日)、「マイケル・サンデル-究極の選択」というNHK特番がありました。東日本大震災をテーマに、日本、アメリカ、中国を中継で結び、議論するという趣向です。日本からは、ゲスト4人と東大などの学生さん、アメリカからはハーバード大の学生さん、中国からは復旦大学の学生さんが参加。

震災後の被災地の様子が、称賛とともに全世界に報道されていますが、サンデル教授は、もしかすると、本書で展開し結論づけた、氏が目指したい社会(=美徳に基づいた正義で動く社会)を、日本の被災地に見たのでしょうか。印象的だったのは、日本のゲストの誰か(石田衣良氏か高畑淳子氏かどちらか)が、「日本では当たり前のことですから」と、さらりと発言したことでした。そう、当たり前なんです!将来、これが当たり前でなくなる日が来ないことを望みます。

英語の勉強のために、原書(ペーパーバック)も買ってしまった!amazon.co.jpで987円と、翻訳に比べてかなり安いです。でも、読めるかな?
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員、CVIM会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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