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文系出身プログラマの謎 (2)

以前本BLOGで、複素フーリエ変換のプログラムが書ける、当社文系出身プログラマYさんの話を取り上げました。

ところが、今度は、ヤコビ行列が分かる、やはり文系出身プログラマSくんが登場!

ヤコビ行列というのは、多変数ベクトル関数を、偏微分してできる行列です。たとえば、3変数の3次元ベクトル関数であれば、ヤコビ行列は3x3となります。これを分析すると、この関数に対して、いろいろなことが分かるのです(分かるらしい)。

大学の微積では、ヤコビ行列が最初に現れるのは、多変数関数の積分における、変数変換だったと記憶しています。ヤコビ行列は、1変数スカラ関数(つまり通常の関数)では、普通の微分になるので、大したことはないと言えばそうなのですが、ちゃんと図に書けるのは2変数スカラ関数までなので、どうしても抽象的になります。ですから、そんなに簡単ではないと思いますよ。私も最初はよくわからなかった(今もよくわからない)。やはり、文系プログラマ、恐ろしい!

あ、そうか、Sくんは、哲学出身なので、抽象的な概念の方が理解しやすいのかも知れませんね。

どうでもいい話ですが、私にはヤコビ行列に関する思い出があります。以前、ドイツの会社と仕事をしていて、その会社の製品をカスタマイズするときに、ヤコビ行列が必要になりました。私は、その会社のドイツ人に、「アンタはヤコビ行列がわかるか?」と訊いたところ、その人は、「アタリマエだ、ワタシは大学で工学を専攻したのだ」と、自信満々でした。ヤコビ行列を編み出した数学者ヤコビはドイツ人なので、私はすっかり信用してしまったのですが、結局その人は、ヤコビ行列なんか、実は全く分からなかったという話。

もしや、日本人であれば、誰もが川端康成を読んでいると、外国の人が勘違いするのと同じ?
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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