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自由曲面の謎

自由曲面は、3DCGをやった人であれば、たぶん一度は関心を持つものだと思います。私も何度か、その美しい数式に魅せられて、いろいろと調べた記憶があります。最初は、山口富士夫先生の著作でした。残念ながら、いまはこれらは私の手元にはなく、現在の関連蔵書は以下。

-G. Farin, "Curves and Surfaces for Computer Aided Geometric Design 4th ed.", Academic Press 1997.
-L. Piegl, W. Tiller, "The NURBS Book", Springer 1995.
-D. F. Rogers, J. A. Adams, "Mathematical Elements for Computer Graphics 2nd ed.", McGraw-Hill, 1990.

ちょっと古めでしょうか?最近サボっている、ということですね。

3DCGの描画フェーズにおいては、最後はポリゴン(というか三角形)で処理されるので、自由曲面というのは、ヒトとマシンのインターフェースであるとも言えますね。つまり、ヒトが美しい曲面をデザインするための、数学的ツールというわけです。

最近、あるセミナで、3DCAM関連の話を聞いたのですが、現在の加工機は、結局はポリゴンで処理しているとのことでした。3DCADでの設計は、NURBSに代表される自由曲面でなされるのが一般的ですが、これも結局はポリゴンに落ちて加工されるということ。ラピッド・プロトタイピングなどで入力ファイルとして使用されるSTLも、ポリゴンですね。

つまり、自由曲面というのは、数学的には美しいものではありますが、(3DCGや3DCAMにおける)最終段階においては、結局は破棄されるのです。このように考えたときの私の謎というのは、自由曲面というのは(ポリゴンに押されて)衰退する運命にあるのか、それとも(ポリゴンに対して)巻き返しが図られるのか、そのどちらでもないのか、ということです。どうでもよい話題かも知れませんが、ちょっと気になりました。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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