コンピュータ将棋 (3)

コンピュータ将棋(ボンクラーズ)が、ついに男性棋士を負かしてしまいました(2012年1月14日)。負けたのは、米長邦雄氏。引退したとはいえ、元名人で、現将棋連盟会長ですからね。よく対戦されたと思います。一昨年の、清水市代女流王将(当時)のリベンジだったと思うのですが、返り討ちにあった形。

たぶん、ここまで来ると、数年後には、どんな棋士もコンピュータには敵わなくなるのは、想定の範囲でしょうね。ちょっと残念ですが、これはやむを得ない。囲碁はまだまだ大丈夫みたいですけどね。

不思議なのは、いまのコンピュータ将棋は、<教師あり学習>であることです。パラメータの自動調整機能がブレークスルーと言われていますが、原点は教師あり(=棋士同士の棋譜が教師)なのです。つまり、コンピュータが自力で斬新な手を指しているわけではありません。それでも、一流棋士に勝ってしまうのです。このあたりの理屈を、わかりやすく説明してほしいものです。いまは、結果的に勝っているだけで、なぜ勝ったのか、理由がわかりませんからね。でも、まあ、自分がなにか斬新なアイデアを思いついたとき(思いつかないけど)、その理由が自分でもわからないのと同じでしょうか。

コンピュータ将棋に代表される、このIT技術、ほかの何かに応用できないのしょうか?

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プロフィール

Author:加納裕(かのうゆたか)


1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
同年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
同年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
同年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
(1999年12月上海大学客員教授)
2002年10月同社代表取締役
(2009年9月ものつくり大学非常勤講師〜現在)
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社〜現在


業界活動:
立体映像産業推進協議会(幹事)
−三次元映像のフォーラム(幹事)
−電気学会・インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事補佐)
−日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)・力触覚の提示と計算研究会(委員)
−ACM/SIGGRAPH(Professional Member)
−情報処理学会(正会員)
−可視化情報学会(正会員)
−3Dコンソーシアム(賛助会員)

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