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ジョン・ネイピア対数誕生物語

桜井進さん(東工大・世界文明センターフェロー、著書多数)の講演が、都内某所で開催されたので、行ってまいりました。2012年8月25日(土)17時から約2時間。講演タイトルは、「ジョン・ネイピア対数誕生物語」です。

今年初めに、「雪月花の数学」というタイトルの講演を聞いたことは、本BLOGにてご報告いたしました(↓)。

http://kanouy.blog9.fc2.com/blog-entry-541.html

ですから、桜井さんの講演は二度目です。他所でも何度かお会いしているので、個人的な面識もできました。

さて、ネイピア(Napier)という人ですが、たぶん殆どの方がご存じないと思います。eをネイピア数などと呼びますが、僅かにここで登場するぐらいでしょうか。それもそのはず、ネイピアが生まれたのは、1550年なのです。日本では戦国時代末期ですね。このころは、まだ小数や指数表記がなかったので、この時代に対数の概念が生まれたのは、ただただ驚きというしかありません。

ネイピアの対数というのは、現代の表記では以下の式です。

x = r (1 - (1/r))y --- (1)

xの値から、yの値を7桁の数値表としてまとめたのが、ネイピアの業績です。ちなみに、r = 107です。また、xは、sinの値となっています。何故かというと、ネイピアのこの偉業の動機が、遠洋航海に必要な球面三角法の計算だったからと言われるからです。

面白かったのが、桜井さんがネイピアの原書、"Mirifici logarithmorum canonis descriptio (1614)"を、某大学図書館で発見したというくだり。その本の写真を見せてもらったのですが、当然のことながら、図書館の管理印などが押されてあり、「これはイカン!」とのことでした。価格と思しきメモ書きもありました。もちろん書籍の値段としては破格ではありましたが、歴史的な価値を考えると、少し安いような...ヤフオクだともっと高値が付くかも知れません。

結論としては、非常に素晴らしい講演でした。ネイピア、いい感じです。言われていることが正しいとすると、たいへんな人格者だったのでしょう。講演後、参加者交えて懇親会があったのですが、そこに小さなお子さんがいらして、この子が円周率を長々と暗記していました。数学の講演会には、とんでもない子が来るのです。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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