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Warner's Randomized Response Model

手っ取り早く統計学の基本をさらう必要が生じたので、amazon.co.jpのレビューなどを参考に、石村園子先生の「やさしく学べる統計学(2006)」を読んでいました。高尚さはありませんが、高速復習にはよい本です。何せ、正規分布以外は全て忘れたのです。F分布ってなんだっけ?

本書の30-31ページに、"Warner's Randomized Response Model"というコラムがあります。私は知らなかったのですが、面白いのでご紹介しましょう。

高校生に対し、たばこを吸ったことがあるか、というアンケートをするという設定です。おおよその喫煙実態を知りたいので、匿名でよいのですが、やはり高校生としては、イエスとは書き難い。さて、本音をうまく引き出すには、どうアンケートを工夫するか、という問題です。

"Warner's Randomized Response Model"の考えでは、アンケートは以下のようにします。イエスと書く高校生は、以下のふたつを足した集団となります。

1)コインを1回投げて、表だったとき、たばこを吸ったことがある高校生(←喫煙したかという設問)
2)コインを1回投げて、裏だったとき、コインをもう1回投げて、表だった高校生(←表だったかという設問)

つまり、アンケートにイエスと書いた高校生は、1)と2)の全く異なる設問の結果が足されているわけですが、2)は確率で計算できるので、結果として1)の確率が推定できる、ということです。2)のケースがあるので、1)に該当してイエスと正直に書いても、万一バレた場合、2)であったと言えるわけです。

サンプリングが多くなければ誤差も大きいでしょうが、なかなか面白いと思いました。でも、まだこのようなアンケートを私は見たことがありません。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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