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The Variational Principles of Mechanics

いわゆる「解析力学(analytical mechanics)」は難しくて、とっつきにくいと思われていますね。

でも、ちゃんと勉強すればいろいろと便利なことがあるみたいですよ。ただ、その便利さを体感できるまでには、なかなか行きません。簡単な問題であれば、旧来のニュートンの方法でも解けますからね。

私は大学は機械系だったので、「解析力学」は勉強したのですが、せいぜいLagrangianまでで、Hamiltonianまでは行きませんでした。もしかしたら授業では行ったのかも知れませんが、あまり真面目な学生ではなかったので...

3DCG、特にゲームエンジンでは、力学が中心と化していますね。でも、これに携わっている人で、力学の素養のある人って、どれくらいいるんでしょう。商用(またはフリーの)エンジンを使うだけであれば、あまり素養は要らないのかもしれませんが、やはりあったほうがよい。

ところで、ゲームエンジンにおける力学は、旧来のニュートンの方法が普通ですね。この分野で権威のBaraffの論文を見ても、基本はニュートンの方法です。「解析力学」はあまり出てこない。なぜだろう?Eberlyの"Game Physics (2010)"には、この話題は相応には割かれていますが、主に理論的側面。

そんなところにやってきた、amazonからのrecommendation、"The Variational Principles of Mechanics (1986)"。Dover本で、初版はなんと1949年の古典。四版(最新版)でも1970年です。評判は極めていいです。これは買いでしょう。出費は二千円強。内容を考えれば、安すぎます。

いま最初のほうを読んでいますが、これは唸らせます。評判よいのも納得です。「解析力学」を習得しようとして挫折した人(=殆どの人)にはお勧めです。英語も平易です。通読すべき本(たくさんある)の一冊としてリストに加えました。

「解析力学をベースとしたゲームエンジン」なんて作れないかな?既にどこかにありそうですが。
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プロフィール

加納裕(かのうゆたか)

Author:加納裕(かのうゆたか)


[略歴]
1983年3月東京工業大学工学部機械物理工学科卒業
1983年4月(株)図研入社
1987年1月同社退社
1987年2月(株)ソリッドレイ研究所を6名で設立、取締役
1994年3月同社退社
1994年4月(株)スリーディー入社
1996年10月同社取締役
1999年12月上海大学兼務教授
2002年10月同社代表取締役
2009年9月ものつくり大学非常勤講師~現在
2009年10月同社代表退任/退社
2010年1月ソフトキューブ(株)入社~現在(技術顧問)
2017年4月湘南工科大学非常勤講師~現在


[業界団体・学会活動]
電気学会・第三期次世代インタラクティブディスプレイ協同研究委員会(幹事)/最先端表現技術利用推進協会・アカデミック部会(旧:三次元映像のフォーラム)(副部会長)/日本バーチャルリアリティ学会ハプティクス研究委員会(委員)/ACM(Professional Member)/情報処理学会(正会員)/3Dコンソーシアム(賛助会員)/URCF(特別会員)

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前職:立体映像産業推進協議会(幹事)/日本バーチャルリアリティ学会・論文委員会(委員)/3DBiz研究会(個人賛助会員)


[資格]
TOEIC805点
数学検定1級(数理技能)
中型・普自二免許
サッカー4級審判員

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